研究課題/領域番号 |
61300003
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
稲垣 栄三 東大, 工学部, 教授 (70010668)
|
研究分担者 |
藤井 恵介 東京大学, 工学部, 助手 (50156816)
山岸 常人 奈良国立文化財研究所, 平城宮跡発掘調査部, 研究員 (00142018)
永村 真 東京大学, 史料編纂所, 助手 (40107470)
佐藤 道子 東京国立文化財研究所, 芸能部, 演劇研究室長 (80000454)
|
キーワード | 醍醐寺 / 建築 / 美術 / 日本史 / 芸能史 / 法会 / 聖教 / データベース |
研究概要 |
1.醍醐寺所蔵史料の調査 昭和61年8月17日より一週間、醍醐寺において所蔵史料の現地調査を実施した。実施した箱番号は、232、233、300、303、306、393、436、472、474で総計9箱である。調査に際しては、調書を採取すると同時に写真撮影を行った。史料の総点数は約1000点、撮影の総コマ数は約12000コマである。撮影フィルムは現像ののち、一部は紙焼を作成した。 2.醍醐寺関係史料のデータベース化 (1)東京大学工学部、同史料編纂所にワークステーション各一台を設置し、校内回線を用い接続した。(2)聖教を中心とする史料群のデータベース作成のために、新たな専用ソフトを作成した。(3)従来蓄積されてきた醍醐寺関係史料(文書など)、及び8月の調査で得られた史料の情報を基礎データとして、データベースを作成した。 3.醍醐寺関係史料の集収 今回の調査で得られた史料以外に、従来の調査で既に調査、撮影されている醍醐寺関係史料について、ポジフィルムを作成した。 4.密教関係法会の調査 平安時代初頭に始修され、現在も東寺で正月に勤修されている後七日御修法の調査を実施した。 5.密教法会と建築空間の考察 計6回開催された研究打合せの会合において、建築史、芸能史、日本史、美術史の各分野から研究報告がなされた。本年度は、醍醐寺関係の史料、作品などの全体像、また平安、鎌倉時代の密教法会を中心とした密教寺院の実態をどの様に考えるべきか、などの各分野における基礎的な考察が中心となった。
|