• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1987 年度 実績報告書

ドイツ後期市民社会における知の選択と伝播についての科学社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61300004
研究機関東京大学

研究代表者

岩村 行雄  東京大学, 教養学部, 教授 (30012438)

研究分担者 佐々木 力  東京大学, 教養学部, 助教授 (00134411)
河上 倫逸  京都大学, 法学部, 教授 (80093227)
上山 安敏  京都大学, 法学部, 教授 (10025132)
麻生 建  東京大学, 教養学部, 助教授 (80012524)
吉島 茂  東京大学, 教養学部, 助教授 (50011309)
キーワード制度化 / 人文科学 / 生活世界 / モデルネ / 受容史 / 世紀末 / 芸術運動 / 後期市民社会 / 科学社会学
研究概要

62年度は, 当初の計画通り, 初年度申請書に記したテーマのうち, 2.のジャーナリズムが果した機能, 4.青年運動の展開に関する資料の収集とその分析, さらにはこれに付け加えて新たに62年度のテーマとして, これも申請書に記した通り, 7.SPDおよび労働組合による労働者教育連盟の成立とその機能(労働者書籍クラブ, 貸本施設等), 8.ギムナジウム段階の教育内容への新しい知の形態の反映と影響(ドイツ語教育, 宗教教育を中心に), 9.演劇, コンサート, 美術館, 博物館等における市民文化と大学文化の乘離と, 一方で階層を越えた接触, 10.ドイツ語圏周辺諸国(オーストリア, ハンガリーの非ドイツ語圏, 北欧その他)への伝播と逆輸入の経緯, の各テーマを取り上げた. 期間縮小と経費の縮減により, いくつかのテーマについては資料の収集をはじめ計画遂行が十分に達せられなかった面もあるが, 研究分担者各自の努力により. 欠落部分はある程度補うことができた.
本研究においては, テーマの大枠を設定した上で, 研究分担者が各人の専門領域との関連の中で与えられたテーマを追究し, 互いにその成果を持ち寄りつつ全体的な視野の拡大と, そのをそのつど個別領域へフィード・バックするという手続きをとってきたが, これらは昨年末の全体会議における各報告, 及び分担者各人がこの間に発表した研究成果の中に生かされている. なお, 2.4.7.については残念ながらドイツ国内での資料収集の点で様々な困難に遭遇し, 必ずしも十分な成果を挙行げえなかってが, それ以外の本年度のテーマである8.については轡田, 北川, 三島を中心に, 9.については山本, 清水を中心に, 10.については上山を中心にほぼ当初の予定通りの成果を挙げることができた.

  • 研究成果

    (13件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (13件)

  • [文献書誌] 上山安敏: ユリイカ. 19. (1987)

  • [文献書誌] 三島憲一: ドイツ近代の意識と社会. 224-257 (1987)

  • [文献書誌] 轡田收: ドイツ文学. 78. 51-61 (1987)

  • [文献書誌] 河上倫逸: 近代ヨーロッパ法社会史. 191-215 (1987)

  • [文献書誌] 北川東子: 創文. 279. 14-17 (1987)

  • [文献書誌] 大石紀一郎: 教養学科紀要(東京大学教養学部). 20. (1987)

  • [文献書誌] 岩村行雄;平井正;木村靖二: "ワイマール文化" 有斐閣, 298 (1987)

  • [文献書誌] 上山安敏編著: "近代ヨーロッパ法社会史" ミネルヴァ書房, 332 (1987)

  • [文献書誌] 三島憲一;藤原保信;木前利秋編著: "ハーバーマスと現代" 新評論, 298 (1987)

  • [文献書誌] 河上倫逸編著: "ドイツ近代の意識と社会-法学的・文学的ゲルマニスティクのアンビヴァレンツー" ミネルヴァ書房, 427 (1987)

  • [文献書誌] 河上倫逸;M.フーブリヒト編: "法制化とコミュニケーション的行為" 未来社, 400 (1987)

  • [文献書誌] 野家啓一;丸山高司;小川侃: "知の理論の現在" 世界思想社, 291 (1987)

  • [文献書誌] 佐々木力: "科学史的思考" 御茶の水書房, 380 (1987)

URL: 

公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi