研究分担者 |
西村 行正 東京理科大学, 理工学部, 助教授 (30103055)
今井 紘 財団法人発酵研究所, 主任研究員 (30106637)
三上 襄 千葉大学, 真核微生物研究センター, 助教授 (40092100)
宇田川 俊一 厚生省, 国立衛生試験所, 室長 (10124380)
杉山 純夛 東京大学, 応用微生物研究所, 助教授 (80142256)
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研究概要 |
前年度に引続き,分離,収集株の分類学的位置の検討を行った. 1.新属,新種,新組合せの提唱 (1).新属,細菌:Sphingomonas,Ruberobacter (2).新種 酵母:Myxozyma geophila,M.lipomycaides,Sporobolomyces griseoflavics,S.sascicola,S.miscanthi,S.subroseus,S.wecijamanii,S.inositophilus,S.falcatus,S.nagansesis,S.yamatoanus,Bullera variabilis糸状菌:Talaronyces derxii (3).新組合 細菌:Sphingomonas thalpophilum,Ruberobacter radiotolerans,Deleya aquamarina 2.化学分類学的方法による検討結果 化学分類学的方法の適用によって得られた主要な結果は次の通りである. 細菌 (2).Lactobacillus酒配饅頭の製造に関与する乳酸菌(17条)が, ヘテロ発酵型,D乳酸生成LysーAla型ペプチドグリカンその他の性質により"L,batatas"であることを示し,従来不確定種として取扱われていた本種の実在が証明された. (2).AcinetobacterーMaraxetlla Acinetebacter(31株)がDNA相同性により5群に分かれ,この内の放射性低抗性の群は新種であることが認められた. また海洋分離株(35株)は新種を含む3群以上に分けられた. (3).Vibrio 38株のGC含量,キノン型,脂肪酸組成により属に特徴付りと属内グループ分けを行った. (4).Preudomonas paucimolilis 14株のスフィンゴ脂質を調べ,本種は新属とすべきことを示した. 酵母 RhodosporidounーRhodoforula 両属及びその他の属の93株についてピロホスファチジン酸の分布を調べ,本リン竸脂質は担子菌系統の酵母のみに存在し, 子のう菌系統の酵母との判別の有力な特徴であることを示した. 系状菌 Aspergillus 本属のOrnati亜属40株の可溶蛋白の電気泳動パターンを調べ,これがテレオモルフとの種レベルでの考察に有力であることを示した. 上記の結果と,通常の分類学的性質の検討結果とを合せて, 供試株の分類学的位置の確立と記載を行う予定である.
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