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1986 年度 実績報告書

日本撰述理趣経関係釈論における学術用語の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61301004
研究機関高野山大学

研究代表者

高木 ■元  高野山大, 文学部, 教授 (40086038)

研究分担者 浅井 円道  立正大学, 仏教学部, 教授 (30062756)
井ノ口 泰淳  龍谷大学, 文学部, 教授 (10080988)
遠藤 祐純  大正大学, 仏教学部, 助教授 (00054643)
平井 俊榮  駒沢大学, 仏教学部, 教授 (00052431)
三桐 慈海  大谷大学, 短期大学部, 教授 (80081933)
キーワード大蔵経索引 / 理趣経釈論 / 日本撰述
研究概要

仏教系六大学の共同研究による『大正新修大蔵経』100巻の学術用語の研究は、既に20年余りにわたって継続されているが、本研究はその一環として第60巻(続経疏部五)および第61巻(続経疏部六)の学術用語の研究を目的とした総合研究である。この両巻には日本密教の所依の経典である『金剛頂経』『大日経』および『理趣経』の開題及び註釈とそれに対する日本撰述の未註等が収録されている。
研究代表者および研究分担者はとくに『理趣経』に焦点を絞って、それぞれ分担課題にもとづく担当典籍について、本年度は以下の研究作業を行なった。(1)写本や他の刊本類との校合-その結果『大正新脩大蔵経』第60,61両卷収録の各典籍は総じて誤字誤植が多く、返り点,句読点の誤りも多いことが判明した。(2)内容の読解-写本等の校合によって得られた校訂本を、所引の引用典籍に立ち戻って熟読し、内容の把握に努めた。(3)学術用語の摘出-以上の過程を経て後、学術用語の摘出を完了した。学術用語の摘出に際しては、単に仏教用語にとどまらず、広く人文・社会・自然のそれぞれの科学用語を摘出し、更に解釈語句,説明語句を熟語として採取することに心掛けた。(4)摘出した学術用語のカード化-摘出用語のカード化に先立って研究スタッフは度々研究打合せ会をもち、それぞれ研究分担者間の採取要語の統一を計った。それによって、約18万枚の要語摘出カードを10万枚余りに統一整理した。
以上が本年度になしえた研究作業の成果であるが、研究分担者によってはカード化された要語を、教理,戒律,禅観,世界,仏・菩薩等の30項目に分けて分類整理する次の段階の研究作業に入ったものもいる。本研究の最終目的は、これらの典籍における学術用語の索引を作成することとそれを出版公表することにある。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 高木しん元: 高野山大学論叢. 第22号. (1987)

  • [文献書誌] 密波羅鳳洲: 日本仏教学会年報. 第52号. (1987)

  • [文献書誌] 遠藤祐純: 智山学報. 第36輯. (1987)

  • [文献書誌] 木村宣彰: 大谷大学研究年報. 第38集. (1986)

  • [文献書誌] 浅井円道: 立正大学大学院紀要. 第3号. (1986)

  • [文献書誌] 井ノ口泰淳: "梵文無量寿経写本集成" 法蔵館, (1986)

  • [文献書誌] 平井俊榮: "法華玄論の註釈的研究" 春秋社, 578 (1987)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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