研究分担者 |
岩佐 光晴 東京国立博物館, 学芸部法隆寺宝物室, 室員 (10151713)
浅井 和春 東京国立博物館, 学芸部法隆寺宝物室, 主任研究官 (60132700)
田中 義恭 東京国立博物館, 資料部情報調査研究室, 室長 (50099959)
佐藤 昭夫 東京国立博物館, 学芸部美術課, 課長 (20000325)
鷲塚 泰光 東京国立博物館, 学芸部企画課, 課長 (80191740)
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研究概要 |
本年度は以下の5項目に重点をおき,調査・研究を行った. 1,合同調査 「四十八体仏」について,研究分担者全員の参加により彫刻史的基礎データ(形状, 品員, 技法, 法量, 保存状態等)の収集と検討を行った. 本年度は計2回(のべ8日間)にわたって実施し, 「四十八体仏」については一応調査を完了. 改めて作風の似通ったものを中心に全体を幾つかのクループに分け, 主として技法上の問題について再調査を行った. また, 附属光背の調査も行った. 2,保存料学的調査 「四十八体仏」について, 保存科学分野の研究分担者を中心に蛍光X線分析調査を行った. 本年度は計25体分を終了. その体風・様式と銅を主体とする原料の成分比との間に, 一定の相関性の見出し得るものがあることが確認できた. 3,関連遺品の調査 まず3月〜4月に行われた当館主催の"金銅仏展"の出陳作品について実施. その他, 現地調査としては近畿(滋賀, 京都, 奈良, 大阪),中部(福井)の各地で調査し, 計23体の金銅仏に関するデータを収集す. 4,資料写真の作製・整備 「四十八体仏」と光背,及び関連遺品の資料写真(カラー122枚,モノクロ317枚,焼付写真22枚)を製作, 台紙に貼って整理した. 5,関係文献, 資料の収集・整理 「四十八体仏」と光背,及び関連遺品に関する文献・資料を収集し(計138件),そのカード化を行った. また, 個々の作品についての作品カードも作整した.
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