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1986 年度 実績報告書

視野変換による知覚体制の崩壊と再構造化

研究課題

研究課題/領域番号 61301016
研究機関中京大学

研究代表者

森 孝行  中京大, 文学部, 教授 (20065163)

研究分担者 古賀 一男  名古屋大学, 環境医学研究所, 助手 (30089099)
大倉 正暉  甲南女子大学, 文学部, 助教授 (90093202)
太城 敬良  大阪市立大学, 文学部, 助教授 (00047250)
吉村 浩一  金沢大学, 文学部, 講師 (70135490)
牧野 達郎  早稲田大学, 教育学部, 教授 (40063268)
キーワード変換視 / 知覚体制 / 知覚・運動協応 / 感覚情報統合
研究概要

本研究は、視野(網膜像)の上下・左右等の空間座標を逆転・反転・回転・変位等の操作によって変換する、所謂「視野変換(又は変換視)」亊態における知覚体制の崩壊と再構造化の様相を実験的に追求しようとするものである。網膜像として与えられる視覚情報の平常の空間特性を変換することによって、既に成立している平常の知覚体制,異種様相の感覚情報の統合,知覚・運動協応を一旦破壊変容せしめ、崩壊亊態における外界と自己に関する知覚・行動の特性を明らかにし、且つ変換視野への順応過程における再統合・再構造化の過程、さらに、正常視野復帰時の残効果の特性と再順応の過程を実験的に分析することによって、視知覚を中心とする知覚の統合的体制化の機序に関して一知見を加えることが本研究の目的である。
当年度は、59年度実施総合研究(A)を含む60年度迄の研究で、主に上下または左右反転を扱ったので、主として技術的困難の故にStratton以来、未だに十分吟味されていない180゜回転(上下左右逆転)変換の順応過程の分析を年度主テーマとして予定した。しかし、逆転鏡の設計制作にいくつかの技術的困難が生じ、その解決に予想以上の日程を要した。新たにアミシダハプリズム方式の両眼視用逆転鏡を開発作成して解決したが、これを用いた着用実験は進行中であり、当該年度中に成果のまとめをしえていない。一方、継続して実施した左右・上下それぞれの反転については、自己・外界の知覚および行動変容の巨視的観察プロトコール分析(内観の分析を含む)および諸種テスト亊態の反応分析(生理心理的計測を含む)の方法を確立し、視知覚を中心とする知覚の総合的体制化の機序に関するモデルの構築を討議した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 牧野達郎: 学術研究(早稲田大学教育学部紀要). 第35号. 1-17 (1986)

  • [文献書誌] 吉村浩一: 金沢大学文学部論集 行動科学篇. 第7号. 1-18 (1986)

  • [文献書誌] 太城敬良 ほか: 日本心理学会大会発表論文集. 第50回. (1986)

  • [文献書誌] 大倉正暉: 日本心理学会大会発表論文集. 第50回. (1986)

  • [文献書誌] 吉村浩一: 日本心理学会大会発表論文集. 第50回. (1986)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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