研究課題/領域番号 |
61301030
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
津曲 裕次 筑大, 心身障害学系, 助教授 (50031547)
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研究分担者 |
山田 明 共栄学園短期大学, 教授 (40174700)
北沢 清司 大正大学, 文学部, 助教授 (90146960)
松矢 勝宏 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (70014850)
清水 寛 埼玉大学, 教育学部, 教授 (70008712)
藤島 岳 東洋大学, 文学部, 教授 (80058007)
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キーワード | 精神薄弱教育 / 教材・教具 / 心練 / 教育的治療学 |
研究概要 |
本年度は2年間の継続研究の第一年次として、(1)先行研究の検討、(2)精神薄弱教育にみられる教材、教具の収集、整理、復元、(3)現代の精神薄弱教育における教具、教材論と開発に関する資料の収集を行った。 (1)先行研究の検討:本研究は1973年度に発足した精神薄弱者施設史研究(代表津曲裕次)の教育内容・方法研究を受けついでいる。そこで、同研究の成果を検討し、当面は、川田貞治郎(藤倉学園)の「教育的治療学 教具の研究を目的とすることにした(第1回研究会及び中間報告)。 (2)精神薄弱教育史にみられる教材・教具の収集、整理、復元:したがって、主として、教育的治療(心練)教具の収集、整理と展開図の作成及びそれにもとづく復元をおこなった。第1回研究会(昭和61年12月13,14日,本郷会館)では、これらの資料にもとづき、講師(川田はな藤倉学園元園長、馬場均子、同顧問)を招いて、その使用法、評価等について検討した。この記録は中間報告に、その復元図とともに収録されている。なお、研究代表者(津曲)は、川田はな氏とともに米国を訪問し、教育治療学の形成に関する資料の収集にあたり、その成果を第24回日本特殊教育学会で発表した。 (3)現代精神薄弱教育における教具・教材論と関発に関する資料の収集:本年度は研究代表者、研究分担者の収集した関係資料と、関係雑誌(『精神薄弱児研究』、『現場のための精薄教育』)における教材・教具関係文献のリスト・アップをおこなった。また、研究協力者(菊池義昭石川更生園指導員、川畑朝一鹿児島県立大島養護学校教論)による教育的治療、(心練)教具の現代的使用の実験とその評価の作業を開始した。第2年次(1962年度)には、これらの資料を集大成し、現代の精神薄弱教育における教材・教具の理論的考察を行う予定である。
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