研究分担者 |
田沼 睦 筑波大学, 歴史人類系, 教授 (50114103)
新行 紀一 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (40023981)
小山 靖憲 和歌山大学, 教育学部, 教授 (50031802)
坂口 勉 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (20002454)
阿部 猛 帝京大学, 文学部, 教授 (90082081)
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研究概要 |
1 「研究計画と本年度の成果…申請に対して交付決定が年度の後半になり出足がおくれたが,内定以前に調査研究をはじめていたので,年限を1ヵ年短縮され,かつ予算も削減されはしたが,それなりに一定の成果をあげた。 (1)研究史の整理及び検討…昨年6月より関係文献カードの採取をはじめ9月下旬におわり、同12月下旬に著編者別リストを作成。これにもとづき、中世の売買研究史の報告を2回行う。(12/28日及び3/21日) (2)史料収集…重点的購入史料とした東寺百合文書イ〜ネ函の写真複製本127冊を京都府立総合資料館から購入。(3/15日)これに先立って同文書の調査閲覧のために同資料館を訪う(11/15日) (3)共同調査…古代・中世班では(12/14日)群馬県新田町他へ(新田荘,渕名荘遺跡),(2/27〜3/2);広島県福山市・三原市・竹原市(草戸千軒町,沼田荘,都宇竹原荘遺跡)を研究調査,近世班では(2/11〜14),京都大学文学部史料室で、近世初頭商品流通関係史料を調査。 (4)研究会など…以上(1)〜(3)の研究活動をふまえて、6月以降月1回の例会をひらいて、課題の検討をおこなう。 2 成果の総括…(A)中世における人身・土地売買に対する年貢公事収取と債務関係などによる経済外的強制と、他方動産売買・商品貨幣流通における自由との関係は,研究史上でも未解決である。(B)一方、中世の市場(市・座・市庭)の中央地方における実態の一層の究明と、とりわけ(A)にかかわる点として地域権力・在地領主と市場統制、もしくは市場の自由とは、どのように関連するか。(C)権力とりわけ統一権力と商品流通,貨幣発行などの関連(D)さらに(A)〜(C)の諸問題の古代から中世,中世から近世への移行期での展開などの具体化。
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