研究課題
1.研究実施計画にもとづき、昭和63年度重点地域の前方後円墳(前方後方墳および帆立貝形古墳をふくむ)の、立地・墳丘・埴輪・葺石・内部構造・副葬品等の諸要素の実態調査に基づく編年的研究および分布的研究をおこなった。すなはち、九州地方においては主に佐賀県、長崎県、四国地方においては主に香川県、中国地方においては山口県、近畿地方においては和歌山県、三重県、中部地方においては長野県、山梨県、関東地方において埼玉県、東京都、東北地方において昨年度にひきつづいて宮城県について、以上の実態調査の成果をカード化しつつある。またその成果にもとづいて、地方別地域別の編年的研究を進めている。2.研究の遂行のため、研究代表者と研究分担者は三回にわたり、岡山大学文学部に集まり、成果の交換および討議をおこなつた。3.また国土地理院発行の二万五千分の一地図を使用し、河川水系ないし平野ごとに前方後円墳(前方後方墳などを含む)の位置を記入し、政治的単位地域を設定し、各地域勢力の消長を把握し、政治的動向を考究する基礎的資料を作成しつつある。
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