研究分担者 |
丸山 昇 東京大学, 文学部, 教授 (10011339)
尾上 兼英 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30012967)
相浦 杲 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (80030063)
伊藤 正文 神戸大学, 文学部, 教授 (00031261)
竹内 実 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (80027557)
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研究概要 |
本年度の研究実施計画は「前年度に設定した《作業仮説》に基づき,各流派別に実証研究を進める」(申請書)ことであった. (具体的には以下3項目. ) 〔I〕基礎資料の収集と整理, 出版 (1)現在日本で入手できない中国雑誌紙の覆印出版. 再度調査を実施, 『覆印希望雑誌目録』(約75種)を作成し, 内山書店を通じて上海の出版社から出版の段取りをつけた. (2)郭沫若の亡命中の書簡(田中慶太郎他宛約230通)の複写, 解読, 中文への翻訳等の作業を完成, 郭著作編輯出版委員会(中国社会科学院)との合作で北京で出版を準備中. (3)郁達夫研究資料目録並年譜の清書完了, 出版準備中. 〔II〕研究会・シンポジウム (《仮設》の検討は, 当初計画より若干後れ総論部分と清末ー五四期ー三十年代までの討議を実行. ) (1)7月4日「外国における魯迅研究」(中国社会科学院 戈宝權氏)(2)9月19日シンポジウム「中国現代文学研究の新局面」(報告I「魯迅研究の当面の諸問題」魯迅博物館王得后氏, 報告II「五四以来の中国小説諸流派」北京大学厳家炎氏. 討論者;佐治俊彦, 是永駿,藤井省三他)(3)9月27日「1930年代の上海」(報告I「上海のユダヤ人」関西大学山下肇氏 報告II「現代文学史の舞台としての上海」東京大学丸山昇)(4)12月13日「清末五四期の諸問題」(報告I「清末の言語論」一橋大学木山英雄. 報告II「五四期のアメリカ留学生社会」神戸大学山田敬三)(5)3月20〜21日「一九三十年代をどうとらえるか」(報告I「郭沫若の亡命時代」東京女子大学伊藤虎丸, 座談会「松枝茂夫先生を囲んで」. 報告II「左翼文芸運動をどうとらえるか」埼玉大学近藤龍哉). 〔III〕国際学術交流の促進 (上記の通り. 資料収集, 出版での協力と研究討論の両面で多大の収獲を得た. )
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