研究分担者 |
小竹 澄栄 都立大学, 人文学部, 助手 (40106589)
重藤 実 東京大学, 教養学部, 助教授 (80126078)
松浦 純 東京大学, 文学部, 助教授 (40137013)
福本 義憲 都立大学, 人文学部, 助教授 (90111351)
藤代 幸一 都立大学, 人文学部, 教授 (70083285)
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研究概要 |
補助金交付の内定が、当初の予定より大巾に遅れたため、研究の進行に遅れが生じたが、本研究の設備面での中心であるパーソナルコンピューター(NEC PC9801VX4),DXYプロソター(ローランドDG),マイクロフィルムリーダープリンター(キャノン NP プリンター780)等を導入し、研究の設備面での整備に努めた。文献資料の機械入力化については、研究分担者である中島,藤代,新保,小竹が中高ドイツ語、中世低地ドイツ語及び初期新高ドイツ語の資料をコンピューターに入力するための技術的諸問題を検討した。古い文献資料の諸版に見られる表記の揺れや不等一の問題、及び方言資料の音声表記の機械入力化の問題を具体例に即して検討した。これと並行してテキストデータと共に入力する文法情報等をコード番号化する方法を検討した。テキストファイルの他に文法コード,構文コード,文成分コード,意味情報コード等数種類のコードファイルを作成することを検討している。理論面では、鐵野,重藤,福本,岡田がBehaghel,Paul,W:Imanns,らの歴史言語学的研究を検討する作業を始めた。言語変化を捉えるための文法的なパラメーターを設定し、従来の言語変化論とつき合わせる作業も始めている。コンピュータープログラミングの面では、Basic,C言語等のプログラミング言語を用いて、データ入力プログラム,データ分析プログラムを作成した。文法的意味的情報を持ったコードと言語変化のパラメーター等を組み合わせて、より高度な分析プログラムを作成することは来年度の課題である。今年度機械入力を始めた文献は、古高ドイツ語TATIAN(Sievers版),中高ドイツ語NIBELNGENLIED(Bartsch第20版),中世低地ドイツ語HEINRICH VON VELDEKE(Edm【u!¨】ller版)等である。これらの資料の入力には、アルバイト5名を確保しデータの打ち込みを開始した。
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