研究課題/領域番号 |
61301071
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
安孫子 麟 宮教大, 教育学部, 教授 (10002958)
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研究分担者 |
綱島 不二雄 山形大学, 農学部, 助教授 (70089803)
藤原 隆男 岩手大学, 教育学部, 教授 (50006011)
岩本 由輝 山形大学, 人文学部, 教授 (40006838)
酒井 惇一 東北大学, 農学部, 教授 (00005604)
河相 一成 東北大学, 農学研究所, 助教授 (60006012)
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キーワード | 農地改革 / 自作農創設維持事業 / 地主小作制度 / 農地委員会 / 農地の買収売渡 / 地主保有地 / 未墾地開放 / 農地法 |
研究概要 |
1 今年度の経過の概要 (1) 研究会は、前年度に引き続き5回行なった。前半は農地改革当時の県の実務担当者の報告・ヒアリングを中心として、改革の実務上の問題点を解明し、後半では研究分担者の理論的考察及び市町村点地調査の報告を検討した。(2) 調査・資料収集は、県文書課所蔵の開放実績調査・県農委課事録・訟争記録の複写と集計・考察を主にし、必要なものは、農水省図書館・国会図書館・農政調査会等において資料を収集してきた。(3)市町村実地調査は、各班ごとに調査地を選び、今年度は、仙台市中田,小牛田町,丸森町,志津川町とした。それぞれ、ききとり・資料収集統計収集で成果があった。(4)備品としては、パソコンを購入し、主に解放実績や農地委の処理方式の統計処理に利用している。2 研究上の知見 従来必ずしも明確でなかった改革実務上の問題、委員選挙・保有地認定・耕地一筆調査などの方針と算定基礎が明らかとなった。また、市町村調査においては、小作契約解除(土地取上げと売り逃げ)の詳細な実態が判明し、地主の抵抗の内実が解明された。さらに、改革実施に対する村落関係の関わり、農民運動の状況も解明され、全体として、農業の地域類型ごとの特質と地主制との対応関係が明らかになりつつある。 3 今年度研究の総括と次年度の計画 3月に今年度の研究総括会議を持ち、従来の研究との関連と深化し得た部分を確認し、次年度は、さらに訴訟関係の分析と、新たに4〜5町村の調査方針を定めた。
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