研究分担者 |
藤田 誠一 神戸大学, 経済学部, 助教授 (40135778)
片山 貞雄 滋賀大学, 経済学部, 教授 (50024899)
三木谷 良一 神戸大学, 経済学部, 教授 (30030670)
藤田 正寛 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (50031381)
中西 市郎 中部大学, 国際関係学部, 教授 (50046728)
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研究概要 |
1.本年度は, 国際資金循環表の作成と国際資金過不足分析のための統計資料の収集を中心に行った. また, この研究に関する意見の聴取と交換を行うため, 日本証巻経済研究所, 日本興業銀行などに出張した. 2.研究参加者全員の研究会を下記のとおりに行った. (1) 8月24日・25日 於 神戸大学;明治大学, 石田定夫教授による国際資金循環に関する報告をもとに合同討議を行った. (2) 1月6日・7日 於 神戸大学;報告テーマ:(i)期末モデル・期首モデルの国際マクロ経済学への適用(報告者 藤原秀夫) (ii)関係諸機関への意見聴見取果の報告(報告者 藤田誠一), (iii)日本の金融構造の再検討(報告者 瀧川好夫) 3.本研究に関連する報告 (1) 10月18日 金融学会秋季大会(名古屋大学);テーマ:国際資金循環と資産選択(報告者 則武保夫) (2) 1月30日 金融学会関西部会(大阪市立大学文化交流センター);テーマ:国際資金循環と国際通貨(報告者 藤田誠一) 4.新たに得られた知見と今後の課題 (1) 銀行を通じる資金循環についてはBISの年次報告その他関連資料から比較的補促可能であるが, 近年特に証券の新規発行や転売を通じる資金循環の比重が高まっており, それらを資料からどのように把握するかは次年度の課題である. (2) 国際収支の基本勘定にあらわれる取引の中で, 金融市場を経由しない取引(直接投資など)と金融市場を経由する取引(証券投資など)は受け入れ国の実物資本との関連を問題とする場合には区別して考察することが必要である.
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