研究課題/領域番号 |
61301079
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
檜田 信男 中央大学, 商学部, 教授 (90083633)
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研究分担者 |
堀江 正之 日本大学, 商学部, 専任講師 (70173630)
涌田 宏昭 東洋大学, 経営学部, 教授 (20057962)
三澤 一 成蹊大学, 経済学部, 教授 (60054285)
森 實 神戸大学, 経営学部, 教授 (70035913)
大矢知 浩司 青山学院大学, 経営学部, 教授 (40024921)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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キーワード | 情報システム監査 / システム監査人 / 内部統制 / 監査リスク / リスク分析 / 監査情報システム |
研究概要 |
本研究グループでは、昭和61年度から63年度までの3年間に渡り、情報システム監査の研究者と実務家との共同研究により、情報システム監査の理論的枠組みの構築を最終目標として研究並びに調査を行ってきた。情報システム監査とは、情報システムが資産を保全し、データの完全性を保持し、組織体の目標を有効に達成し、かつ資源を効率的に費消しているかどうかについて、当該システムの企画・開発・運用とは独立した第三者が調査および評価する一連の行為(証拠の収集と評価のプロセス)といいうる。システム自体についての監査意見を表明するところに大きな特徴がある。この意味で、特定の情報についての特定の属性を立証する伝統的監査とは明らかに異なった概念であると共に、すぐれて学際的な研究領域といいうる。 本研究グループでは、とくに情報システム監査の質、アプローチ、監査の対象範囲、ディスクロージャー制度との関係、システム監査人、内部統制システム、監査リスク等の諸点を中心に、基礎的問題を網羅的かつ体系的に整理することとした。この研究を通じて、とりわけ監査アプローチ(監査証拠の収集と評価)へのリスク分析導入の重要性、並びに情報システムへの監査機能の組み込みの重要性が強く認識された。 まず、リスク分析の導入は、監査資源の最適利用(最適な監査費用対監査効果を保証しうる監査計画の立案)と監査人の意思決定プロセスに従った評価要因の確定という意味で重要性が認められる。また、情報システムへの監査機能の組み込みということは、具体的には適用業務システムとの接合点から常時継続的に監査証拠を収集し、それを評価できるような機能を備えた監査用ルーチンをもつ監査情報システムの設計である。情報システム監査ではシステムの質を継続的に保証するようなメカニズムを備えていなければならない。
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