研究分担者 |
岸本 幸臣 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (90116153)
石原 清行 金沢工業大学, 工学部, 助教授 (90064451)
杉本 茂 東京家政学院大学, 家政学部, 助教授 (60106771)
大垣 直明 北海道工業大学, 工学部, 教授 (90048041)
東樋口 護 京都大学, 工学部, 助教授 (50026366)
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研究概要 |
本研究は, 技術・手法の普及に関する理論的検討と技術・手法の普及構造に関する調査研究からなっている. 主な研究成果は次の通りである. 1.技術・手法の普及の理論的検討 (1)関連概念の整理 文献研究によって, 建築技術・住宅生産技術について技術論の観点からその特徴を整理した. また, 「技術の二重構造」「適正技術」「地方圏への普及」「普及」と「流行」の違いなど, 関連概念の整理を行った. (2)統計資料分析に基づく住宅部品・材料の普及プロセス 昨年度に引き続いて, 建材統計, 機械統計などを基に主要な材料・部品の普及実態を明らかにし, 普及の仕方について特性の分析を行った. さらに, ロジスティック・カーブ等の普及曲線せ用いて, 今後の普及予測を行った. 2.技術・手法の普及構造に関する調査研究 (1)計画・生産・供給の諸側面からみた技術・手法の普及構造 分譲集合住宅, プレハブ住宅生産システムの普及構造について統計資料・ケーススタディを基に明らかにした. また, 大都市周辺の地域ビルダーにおける技術変化のプロセスを解明した. (2)地域における技術・手法の普及構造 前年度に引き続いて, 普及構造を総合的に捉えるため, 典型地域として取り挙げた北海道地域と能登地域をより詳細に調査した. 北海道地域では, 新聞情報や様々の住宅生産関連主体・材料部品生産主体に対する調査を踏まえて, 寒冷地型住宅技術・手法(無落雪屋根工法, 防寒技術:サッシ, 建具, 断熱材など)の普及プロセスを考察した. 能登地域においては, 地域素材としての「アテ」材を中心とした住宅生産システムの変容プロセスに検討を加えた.
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