研究概要 |
1.指導そのものについて:理科出身の小学校長で理科教育にも指導的立場にある方を3名招き, 現究会議をもった. この会議により次の2点が指摘された. (1),生徒の指導とともに,先生の指導,親の指導の必要が痛感されること. (2),生徒の指導については,目的のはっきりしたテーマについて,生徒の活動を援助することに重点を置くべきこと. (3),学校教育における指導者養成の必要があること. 2.テーマ別の調査・研究について:共通として言えることは,学習指導要領の内容と,学術情報の内容と,生徒の関心とが現状ではバラバラであること. また,学術情報と先生の間に,何等かのインターフェイスが必要であることである. (1),雪のデータベース作成の基礎については,渡辺 隆氏を中心に,生徒の雪についての関心,教師側の関心課題とその教材化,雪に関する情報源がまとめられた. (2),塩については,利安義雄氏を中心に,内容の樹枝型分布図の検討と,生徒対象の調査が行われた. (3) 琵琶湖については,水山高幸氏を中心に,学術情報の生産されているところと,一般参考書と先生の必要とする項目の間のギャップが検討された. (4) サンゴ礁については,学術研究情報については氏家 宏氏を中心に検討され,生徒の関心については安里芳郎氏を中心に調査・まとめが行われた. また,教育研究情報の立場からは,平山勝美氏を中心に総合的な検討が行われた.
|