研究概要 |
昭和61年10月18日付で提出した61年度の補助金交付申請書に示した家族形態の変化ならびにその現象に伴って発生する家族生活の問題点を明らかにするという目的に則って研究を進めてきた。本年度は、生活運営の実態を把握し、家族福祉の課題への対応策についての資料を得るため研究担当者が分担して、国会図書館,日本社会事業大学図書館,社会福祉大学,東京都庁,国民生活センター,社会福祉センター等へ出向き資料収集に努めた。 一方、岡山県下の小,中学校の生徒を対象に生活に対する意識調査を行うとともに、その家族に対しても、生活主体的問題ならびに客体的問題に関する45項目にわたるアンケート調査を行った。また、小,中,高校の家庭科ならびに他教科担当の女性教師をはじめ一般主婦を対象に同一項目による調査を郵送によって行った。これらの資料については現在集計整理を進めている。 さらに、県北部の婦人団体に対しては、その地区に出向き、課題についての話し合いを行うとともに記入調査をも行った。これらの団体からも、関心度の高い課題として今後もとりあげていくという力強い協力を得ている。61年度は交付確定が11月であったため、計画通りに進められていない面も多々あり、課題に関する資料収集に集中した感が強いが、62年度に継続し、二次,三次と調査を重ね研究を深めていきたい。
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