研究分担者 |
古川 尚子 目白学園女子短期大学, 英文学科, 助教授 (70141273)
竹前 文夫 亜細亜大学, 教養部, 助教授 (60129202)
石田 雅近 清泉女子大学, 文学部, 助教授 (70146942)
國吉 丈夫 千葉大学, ・教育学部, 教授 (70009611)
伊部 哲 専修大学, 文学部, 教授 (00123159)
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研究概要 |
わが国の中学校・高等学校の英語教育は現実にどうなっているか、問題点は何か、また將来像はどうなるだろうか。これらの問題を全国的に調査・分析することは、国際化が激しい今日のわが国にとって重要なことである。討議をするにも基礎資料として役に立つものがまず第一に必要であるからである。すでに、過去4年に亘り、大学の英語教員と学生の英語教育に対する実情と意識調査をし、多方面に重要参考資料として活用されている報告書を作成している。今回は、この線にのって、日本の英語教育の全体像の把握へと一歩を進めたところに意義がある。本調査は、全国国公私立の中学校・高等学校英語専任教員約7万人中、その8.6%にあたる6000人を無作為抽出し、中学・高校ほゞ同数、年齢・性別にも考慮をし、アンケートを配布した。 項目は70項目あり、9章,あなた自身について,英語の授業について,教材について,教育メディアについて,生徒について,大学入学試験について,教師自身および研修について,外国人英語教員について,英語教育全般と將来の展望より成り立っている。当初計画通り、発送を終了し、返信を待つことになるが、3分の1の返信を期待している。この他に早期英語教育の適正年齢,その方法,英語教育全体の見通し等について、すでに実施している私立,公立小学校英語担当教員,及び熱心な私塾,研究所員など、計500名にアンケートを出す予定で準備中である。また、海外の日本人学校で教えた経験のある教員900名に対して、日本人の外国語教育はどうあるべきか、その長所や欠点などについても質問を用意している。これは本年度から来年度にかけて完成実施を目指している。これらの返事は、すべてコンピューターに入れ、分析し、最終的には全員の討義による解説を付して、研究報告書にまとめられることになる。昭和62年度末完成を目指している。
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