• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

島弧における高マグネシア安山岩の地質学的岩石学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61302027
研究機関山口大学

研究代表者

白木 敬一  山口大学, 理学部, 助教授 (60144911)

研究分担者 松本 〓夫  山口大学, 理学部, 教授 (30039763)
永尾 隆志  山口大学, 理学部, 助教授 (40136164)
浦野 隼臣  愛知教育大学, 二部, 教授 (50023990)
黒田 直  静岡大学, 理学部, 教授 (60021903)
丸山 茂徳  富山大学, 教育学部, 助手 (50111737)
キーワード島弧 / 安山岩 / 高マグネシア安山岩 / 無人岩 / 讃岐岩 / 小笠原諸島 / 瀬戸内火山岩 / 輝石
研究概要

1.伊豆マリアナ弧の高マグネシア安山岩の研究 研究代表者白木および分担者黒田・浦野による小笠原諸島の研究は総括の段階に入り、鉄ピジョン輝石石英デイサイトの論文は印刷公表された。父島石浦の層状岩脈群は海洋底拡大を示すものとして論文を準備中である。兄島の地質と岩石、兄島の単斜頑火輝石無人岩、聟島の無人岩に関する論文は本総研報告書で発表される。
2.瀬戸内地域の高マグネシア安山岩の研究 山口県平群島および周防大島の瀬戸内火山岩から、Mg値75のピジョン輝石が発見された。これは瀬戸内火山岩から初めて見出されたMgに富むピジョン輝石であり、瀬戸内火山岩が無人岩よりは低いが、かなりの高温で生成されたことを指示する重要な発見である。平郡島・室津半島、八島・祝島・周防大島の高マグネシア安山岩についての詳しい研究が本総研報告書で初めて公表される。瀬戸内高マグネシア安山岩と類似するニュージーランド、ホワイト島の高マグネシア安山岩を比較のため研究した。ホワイト島高マグネシア安山岩はカンラン石のMg値は高いが、輝石のMg値は低く、しかも逆累帯を示し、2つのマグマの混合によって生じたことを示唆する。瀬戸内高マグネシア安山岩は単一のマグマからつくられたと見て支障はない。
3.その他地域の高マグネシア安山岩の研究 西表島に新しい高マグネシア安山岩の産地が発見された。久米島中新世火山岩、出水市北方の鮮新世火山岩、白亜紀関門層群の火山岩、山陰東部の鮮新世火山岩、丹波帯中生界を貫く白亜紀岩脈、美濃加茂市蜂屋層の前期中新世火山岩、能登北部の前期中新世火山岩、伊豆半島仁科層群の火山岩、奥尻島の漸新世火山岩からの高マグネシア安山岩は本総研報告書で初めて発表される。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Shiraki,Keiichi: Journal of the Geological Society of Japan. 94. 387-390 (1988)

  • [文献書誌] 白木敬一: 小笠原研究年報. 12. (1898)

  • [文献書誌] 白木敬一: 月刊地球. 10. 247-251 (1988)

  • [文献書誌] 海野進: 陸上学術ボーリング候補地集II. 35-61 (1988)

  • [文献書誌] Kuroda,Naoshi.: Contributions to mineralogy and Petrology. 100. 129-138 (1988)

  • [文献書誌] 丸山茂徳: 地学雑誌. 98. (1989)

  • [文献書誌] 松本〓夫: "火山の一生" 青木書店, 1-190 (1987)

  • [文献書誌] 猪木幸男: "日本の地質7中国地方" 共立出版, 1-304 (1987)

URL: 

公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi