研究分担者 |
猪狩 敏秀 三菱重工業株式会社, 長崎研究所, 主任
鈴木 章彦 石川島播磨重工業株式会社, 技術研究所, 研究員
坂根 政男 立命館大学, 理工学部, 助手 (20111130)
岡崎 正和 長岡技術科学大学, 機械系, 助教授 (00134974)
大野 信忠 豊橋技術科学大学, エネルギー工学系, 助教授 (30115539)
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研究概要 |
高温下で使用される構造物,特に厳密さを要求される原子力関連機器などの設計,保守などにあたっては非弾性構造解析が要型されている.従来,高温における材料の非弾性挙動としては,塑性変形とクリープ変形が取上げられ,それぞれ独立の構成式を用いて解析が行なわれてきた.しかし,このような解析では,時間や負荷経路の複雑な変動に対する追従性が十分でなく,塑性とクリープの効果を統一的な非弾性変形の立場からとらえた統一型構成関係(これを,塑性ークリープ相互作用下の非弾性構成式という)がいくつか提唱されている.本研究では,昭和59年,60年度の科学研究費補助金で行なった単軸応力下の挙動についての共同研究の基礎にたってこれらの統一型構成式が,実際の構造物において多くみられる多軸応力下の材料挙動をいかに記述するかを,ベンチマーク問題の解析と実験によって明らかにし,設計に適用し得る非弾性構成式の設定を目的として以下の共同研究を行なった. 1.多軸応力下の非弾性構成式の評価ー2 1/4 Crー1Mo鋼に対して,塑性ークリープ相互作用下の共同を特徴的に表わす5項目10問のベンチマーク問題を設定し,10種類14方法の構成式による解析結果を,実験結果と比較検討し頃弾性構成式の特徴を論じた. 2.多軸応力下の寿命推定法の評価ー繰返し負荷に適用し得る構成式を用いて,多軸応力下の疲労ークリープ相互作用下の寿命推定の方法論を明らかにし,位相差のない場合とある場合の多軸応力下の寿命を7種類の方法で推定し,実験と比較することによって,寿命推定法の適否を考察した.
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