研究分担者 |
梶 昭次郎 東京大学, 工学部, 教授 (80013704)
三宅 裕 大阪大学, 工学部, 教授 (50029005)
難波 昌伸 九州大学, 工学部, 教授 (50037735)
大宮司 久明 東北大学, 工学部, 教授 (70005239)
西山 哲男 岩手大学, 工学部, 教授 (80005173)
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研究概要 |
最近におけるターボ機械の大型化, 高速化および軽量化に伴い, 羽根の振動, 破損さらには騒音に関する研究の社会的要請が強まる一方, 電算機の高速化, 大容量化と計測技術の飛躍的向上とあいまって, 翼列の非定常問題に関する解析的ならびに実験的研究は, その数が増しているばかりでなく, 多岐にわたってきている. これらの散在する個々を広範囲に追求するとともに, 多角的視点から整理統合することが現時点では必要不可欠である. このためには, 我が国の翼列における非定常問題に関する各分野の研究者が緊密な協力の下に, 総合的な調査研究を効果的に遂行することが強く望まれ, これによって現段階までの研究成果の有機的利用を図るとともに, 総合的見地から問題点を検索することが期待される. 本総合的調査研究では, 昭和61年度と62年度の2年間にわたり,翼列の非定常問題に関する国内外の学術文献に関する各研究分担者からの調査研究報告と討議, 招待講演者からの話題提供, さらに関連する実験設備見学などを行った. その結果, 最近13年間の学術文献が調査対象とされ, 研究調査事項として 1.振動翼列, 2.周期変動流れにある翼列, 3.静・動翼列の非定常干渉, 4.入口不均一流れにある翼列, 5.翼列の内部流路および下流の粘性後流, 6.キャビテーション発生下の翼列, 7.翼列における騒音, 8.翼列における非定常な遷移, 剥離および動失速, 9.翼列の過渡応答, 10.非定常翼列に関する実験関係 に大別し, さらにそれぞれを細部に分類した. 各研究分担者が上記事項を分担して調査研究したものを調査資料として集大成した. これによって, 現在までのこの分野の研究成果や知見が整理統合され, 現状認識と今後の研究指針の把握の上で貴重な資料を提供するこができた.
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