研究分担者 |
清水 秀明 工業技術院, 電子技術総合研究所, 主任研究官
三宅 誠 ATR視聴覚機構研究所, 主任研究員
淀川 英司 ATR視聴覚機構研究所, 社長
福島 邦彦 日本放送協会, 放送技術研究所, 主任研究員 (90218909)
大西 昇 名古屋大学, 工学部, 講師 (70185338)
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研究概要 |
62年度第1回の研究会を, 7月30日〜8月1日に神戸で開いた. 参加者116名, うち1名はANZA-Neurocomputing Systemで有名な, Hecht-Nielsen氏であった. 米国を中心とするニューロコンピュータへの期待を背景として, 熱気を帯び充実した会であった. 発表は, 米国のスノーバードで開かれた学会の報告, 同じく米国のサンディエゴで開かれた神経回路国際会議の報告, ボルツマンマシン等についてのサーベイ3件, Hecht-Nielsen氏をはじめとする講演15件, ポスターセッション14件からなるものであった. 電気・電子メーカー等からの参加は約20名にのぼった. 第2回の研究会は, 予算の都合もあり, 比較的少人数の集まりとし, 63年1月12日〜14日に山形で開催した. ここでもまた, 米国のデンバーで開かれたIEEE Neural Net会議の参加報告がなされた. 本総合研究のメンバーを中心としたわが国の研究者の国際的レベルでの活動はますますさかんになっている. 今回は, 「コンピュータにおける並列処理」と題するサーベイを始め, 11件の発表があり, 深夜にいたるまで熱のこもった討論が続いた. なお参加者数は25名であった. 第3回の研究会は, ジョンスホプキンス大学のSejnowski教授を招いて, 63年1月18日に東京で開かれた. 演題はPerspectives on Computational Neuroscienceで, 隠れユニットを用いた学習神経回路による, 陰影からの形状復元, 文字列の形で文を入力すると発音を行う NET talkの2つの研究について講演が行われた. たいへんに迫力のある, 若々しい講演でまた討議も活発であった. 今後, 日米を中心として, この分野の研究が飛躍的に発展することを予感させる一年であった.
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