研究課題/領域番号 |
61302049
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大坪 英臣 東大, 工学部, 教授 (20011132)
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研究分担者 |
藤野 正隆 東京大学, 工学部, 教授 (10010787)
郷田 國夫 筑波大学, 構造工学系, 教授 (40134209)
広渡 智雪 広島大学, 工学部, 教授 (10144875)
上田 幸雄 大阪大学, 溶接工学研究所, 教授 (30029037)
山本 善之 東京電機大学, 理工学部, 教授 (80010601)
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キーワード | 円筒殻 / 矩形板 / 船体横断面 / 縦曲げ最終強度 / 衝撃 / 確率的崩壊解析 / 鉛直円柱の波浪外力 / 圧壊強度 |
研究概要 |
1.円筒型潜水調査船や海洋構造物の主構成部材,板・薄肉円筒殻に対する座屈設計にその余剰強度を考慮した信頼性を加えるため、部材の作用応力の統計的考察と座屈強度の差異を考慮すべく実験理論の両面で検討している。 2.外圧をうけるリング補強の円筒毅の全体座屈について理論的に研究した。1個のリングつき円筒を切り出し、周方向の座屈波数にしたがって初期たわみを仮定して座屈圧力の低下率を定めると、実験とよい一致を示した。 3.矩形板が横荷重と面内荷重を受ける場合に,両荷重比とアスペクト比が板の挙動に大きい影響を与えることがわかった。余り大きくない横荷重は、面内荷重を受ける平板に対して、初期たわみのような影響を与える。 4.船体横断面を座屈および塑性の影響を考慮した梁柱要素に分割して、船体縦曲げ最終強度を解析する計算プログラムを開発し、異常荷重下における崩壊挙動を明らかにできるようになった。 5.薄肉T型断面はりの衝撃横倒れ座屈に対する衝撃速度の影響を調べた。衝撃エネルギを一定にして衝撃速度を種々変えて実験を行った結果、衝撃速度が大になるほど横倒れ座屈が生じにくくなることが判った。 6.極限横浪中のセミサブに作用する波力の統計的性質をモリソン式と線形化二次モーメント法により推定するとともに、この波力の下での構造の塑性崩壊に基づく最終強度の確率的な特性を求める方法を開発した。 7.水面を貫通する鉛直円柱部材に加わる波浪外力を計測し、モリソン式における質量力係数および抗力係数に対するクーリガン・カーペンター数の影響を調べた。 8.低次有限要素モデルによる板殻構造の圧壊解析プログラムを作成し、鋼管の圧壊強度問題、外圧を受ける補強殻の塑性座屈問題に対する実験結果と比較し、その有効性について検討した。
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