研究課題/領域番号 |
61302049
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大坪 英臣 東京大学, 工学部, 教授 (20011132)
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研究分担者 |
渡部 修 筑波大学, 構造工学系, 助教授 (80111368)
岡田 博雄 大阪府立大学, 工学部, 教授 (90081398)
郷田 國夫 筑波大学, 構造工学系, 教授 (40134209)
山本 善之 東京電機大学, 理工学部, 教授 (80010601)
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キーワード | 補強円筒殻 / 座屈 / 初期たわみ / 実験 / T形断面梁 / 塑性崩壊 / セミサブ(Semi-Submersibles) / 確率的強度評価 |
研究概要 |
1.外側からリング補強により補強され、両端単純支持された薄肉円筒殻の外圧に対する座屈理論をエネルギ法を使用することにより新たに提案し、精度の高い座屈値を得ることが確認できた。また、補強材が大きくなると全体圧壊の座屈の解析解と実験値が合わなくなることが指摘されていたが、補強材による胴板の有効幅の考え方を導入し、従来の式が補強材の断面形状に関与していない不合理性を指摘し、断面形状や断面積に関与した新しい式を導出した。 2.最近のNC工作機械での工作精度は非常に確度が高い。したがって、機械加工された円筒殻実験模型は完全な円筒とみなす事ができる。この円筒殻を使用して補強円筒殻の全体座屈について、数値的理論計算における合理的なモデル化の方法を、実験と理論とを比較し理論の確実性を確かめた。 3.T形断面鋼製梁のスパン中央に重鍾が衝突する場合を取り扱った。静的座屈荷重が塑性崩壊荷重より低い場合でも必ずしも座屈は生じない。座屈発生の条件を実験と簡易モデルによる計算を実施した。 また、不等辺山形鋼とT形鋼の防とう材について大変形の曲げ試験を行い、横倒れ変形による有効性の低下について検討した。 4.斜波中にあるセミサブの確率的強度評価を可能にするため、モリソン式と線形化二次モーメント法による三次元波力特性の計算と組合せて、立体骨組構造の強度とそれに基づく信頼性を評価するシステムを開発した。二三の想定極限斜波中のセミサブに対して数値計算を行い、臨界的な部材や崩壊モードとその生起確率の傾向等の特徴を明らかにした。さらに、入射波向や波頂位置の強度におよぼす影響についても検討した。
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