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1986 年度 実績報告書

コンクリート構造物の機能性設計に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61302058
研究機関岐阜大学

研究代表者

小柳 洽  岐大, 工学部, 教授 (30025928)

研究分担者 平沢 征夫  中部大学, 工学部, 教授 (50065281)
児島 孝之  立命舘大学, 理工学部, 教授 (10066706)
小林 和夫  京都大学, 工学部, 助教授 (10021586)
川村 満紀  金沢大学, 工学部, 教授 (20019730)
藤井 学  神戸大学, 工学部, 助教授 (30031074)
キーワードコンクリート構造 / 機能性設計 / 靭性設計 / 耐摩耗設計 / 耐衝撃設計 / 耐食設計 / 耐疲労設計
研究概要

コンクリート構造物の靭性設計については、曲げ・軸力作用下での付着特性をも考慮した部材の靭性の定量化モデル作成のための実験を行い、コンクリートと鉄筋との付着特性および鉄筋比が部材のみかけの降伏および伸び能力に与える影響が大きいことを定量的に明らかにし、また鋼繊維補強コンクリートは付着が大きく普通コンクリートと異なる取扱いの必要性を示した。耐麻耗設計については、鋼球落下方式の衝撃摩耗試験機を用いて強度レベルならびに鋼繊維混入量の異なる各種コンクリートに対する衝撃摩耗特性の検討を行い、すりみがきに対する抵抗が衝撃摩耗抵抗とやや異なること、コンクリートの圧縮強度の衝撃摩耗抵抗性に与える影響は小さく鋼繊維混入の与える影響が大きいことが判明した。
耐衝撃設計については、実物大のRC版及びPC高欄についての衝撃破壊試験を行うと同時に三次元の有限要素法を用いて数値解析を行い、それらの結果に基づき、各種RC版及び高欄の力学的挙動を解析的に求め、材料特性等の効果を明らかにすると共に、主に曲げ破壊に至るRC高欄に着目した耐衝撃設計のフローを作成した。
耐食設計については、コンクリート中での酸素の拡散挙動を把握するための実験を行ない、次のような結果を得た。(1)気中環境におけるコンクリート中での酸素の拡散定数は【10^(-5)】〜【10^(-6)】【cm^2】/secの範囲にある,(2)酸素の拡散定数はコンクリートの水セメント比・含水率および環境条件等の影響を受ける,(3)コンクリート中の塩化物イオン量が腐食発生レベル以上である場合には比較的短期間の内に鋼材軸方向ひぴわれが発生する。
耐疲労設計については、疲労損傷に伴う固有振動数の低下による損傷程度を判定する上で、鉄筋の定着方法の異なる高橋脚モデルの両振り試験を行い振動特性の変化について検討している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小柳洽: 土木学会論文集(【V】).

  • [文献書誌] 藤井学: 第9回コンクリート工学年次講演会論文集. 9. (1987)

  • [文献書誌] 藤井学: 土木学会論文集(【V】).

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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