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1986 年度 実績報告書

バイオクリーン手術室における浮遊微粒子の制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61302068
研究機関東京工業大学

研究代表者

藤井 修二  東京工大, 工学部, 助教授 (60126282)

研究分担者 垂水 弘夫  東京工業大学, 工学部, 助手 (70163706)
高橋 泰子  東京大学, 医学部, 助手 (30107669)
楡井 武一  日本工業大学, 工学部, 助教授 (70049675)
都築 正和  東京大学, 医学部, 教授 (30010169)
キーワードバイオクリーン手術室 / みかけの換気回数 / 浮遊微粒子
研究概要

本年度は、研究推進にあたっての基礎事項の検討と、モデル手術室を対象とする環境実測を行った。まず、基礎事項の検討として、バイオクリーン手術室に関する現状での問題点を明らかにした。これは大別して、1)建築計画設計面からみた問題点、および、2)管理運営面からみた問題点、に集約された。建築計画・設計面からみた問題点としては、手術室内の吹出口面積吸込口方向、前室の有無などがあげられ、管理運営面からみた問題点としては、扉開閉・術者・ナースからの発塵などがあげられる。このためモデル手術室を対象とした環境実測においては、これらの検討結果を踏まえた設定条件の下に、浮遊微粒子濃度分布を測定した。
また、手術室内では、各位置毎に清浄度が異なると予想されたため、評価指標としては、「みかけの換気回数(各位置における汚染除去率を表す)」および「換気効率B(室内に発塵源がある場合に、その影響を受ける程度を表す)」を適用した。この結果、乱流型のバイオクリーン手術室においては、吹出風速を0.5m/sよりも0.3m/s程度とすべきこと、吹出口面積は手術台投影面積よりも大きめに確保すべきこと、また、吸込口方向は1、2方向よりも3、4方向とすべきこと、さらに、前室(清浄度クラス50,000〜100,000)を設け、なるべくナースの出入りによる扉開閉を抑えるべきことなどが、清浄度評価の面から明らかとなった。
今後は、病院実測を通じて評価結果の検証と建築計画へのフィードバックを行う予定である。

  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 藤井,都築,楡井,高橋,垂水: 日本建築学会大会学術講演梗概集. (1987)

  • [文献書誌] 藤井,都築,楡井,高橋,垂水: 日本建築学会大会学術講演梗概集. (1987)

  • [文献書誌] H.Shinohara: J.Chem.Soc,Chem.Commun. 1986. 87-88 (1986)

  • [文献書誌] H.Shinohara: J.Chem.Soc,Chem.Commun.1986. 209-210 (1986)

  • [文献書誌] M.Aizawa: J.Chem.Soc,Chem.Commun.1986. 1315-1317 (1986)

  • [文献書誌] M.Aizawa: Proc.2nd.Anal.Meeting on Chemical Sensors. 622-623 (1986)

  • [文献書誌] Y.Ikariyama: Proc.5th.Sensor Symposium. 227-230 (1986)

  • [文献書誌] Y.Aizawa: Synthetic Metals. 18. 711-714 (1986)

  • [文献書誌] 軽部征夫: "バイオセンサー" 共立出版, 116 (1986)

  • [文献書誌] 軽部征夫: "ニューバイオテクノロジー エレクトロニクスとの接点" 98 (1986)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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