研究課題/領域番号 |
61302071
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
紺野 昭 豊橋技科大, 工学部, 教授 (60126935)
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研究分担者 |
戸田 敏行 (社)東三河地域研究センター, 研究員
小場瀬 令二 昭和女子大学, 短期大学部・家政学部, 助教授 (80144202)
高須 健至 愛知大学, 法経学部, 助教授
久野 重明 愛知大学, 法経学部, 教授 (20064727)
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キーワード | 水 / 水資源 / 水需要 / 農業用水 / 工業用水 / 土地利用 / 地域開発 / 東三河 / 豊川用水 |
研究概要 |
当初の研究計画に従って61年度の研究を進めた。主な研究実績を列記すれば下記のように整理できる。 (1)水との関連記事(地方紙)の収集・整理:東三河地域の地方紙を対象に、昭和30年から現在に至る新聞記事の中から水利用と関連する事項を抽出し、東三河地域における水問題の歴史を明らかにした。 (2)天竜東三河特定地域総合計画についての検討:天竜東三河特定地域総合計画(昭和29年)以降、今日までの地域開発及び地域開発計画の内容およびその展開過程を検討し、年表としてまとめた。(3)工業構造の変容調査:a.工業統計による分析:蒲郡と豊橋、田原をケーススタディとして、産業構造(特に工業)がどのように変容したかを工業統計の分析を通じて明らかにした。b.水利用に関する企業ヒアリング:東三河地域の地場産業、及び水資源の利用と特に関連の深い企業の経営者に対して通水以前の水利用の実態,通水後の水利用・経営内容の変化,渇水期の影響,水利用対策とその効果等をヒアリング調査し、企業経営と水との係わり、企業における水問題等を明らかにした。 (4)農業構造の変容調査:農業センサス等統計資料の分析を通じて、豊川用水通水前と以後、またオイルショック以前と以後でどのように農業が変容したかを渥美半島3町91集落について明らかにすると共に、農業生産の類型にそって典型集落を抽出し、現地調査によって農業生産の変容と土地利用・集落空間の対応を明らかにした。 以上の調査分析を基礎として、次年度は、(1)農業における水利用実態調査、(2)土地利用への影響分析等に重点を置いて研究を進め、本研究の総合的考察・まとめを行う方針である。
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