研究課題/領域番号 |
61302078
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宇尾 光治 京大, 国立大学(その他), 教授 (90025825)
|
研究分担者 |
浜田 繁雄 日本大学, 理工学部, 教授 (10059058)
中須賀 正彦 京都大学, ヘリオトロン核融合研究センター, 助手 (10135618)
花谷 清 京都大学, ヘリオトロン核融合研究センター, 助手 (00115916)
伊藤 公孝 京都大学, ヘリオトロン核融合研究センター, 助教授 (50176327)
若谷 誠宏 京都大学, ヘリオトロン核融合研究センター, 教授 (00109357)
|
キーワード | ステラレータ / ヘリオトロン / ヘリカル系プラズマ / 定常プラズマ / トカマク |
研究概要 |
本年度の活動としては、二回の研究会が中心であり、第一回はヘリカル系プラズマの現状の整理と今後の展望をサーベイすることを中心に行った。ヘリカル系プラズマの研究は、米国におけるATF装置および西ドイツのW【VII】AS装置の建設が最終段階に入り、実験データが期待されると同時に、現在のヘリオトロンEおよびW【VII】Aステラレータに比べてどの程度改良されるかに関心が集っている。理論的には、BETAコードやSTEPコードがかなり自由に使えるようにでき、また一次元輸送コードによる解析も進展した。これらの結果は、次期大型ヘリカル系装置の設計研究に寄与するところが大であった。また、研究成果は、11月25日-28日に京都で開催されたステラレータ/ヘリオトロン国際ワークショップで発表し、高い評価を受けた。 第二回は、ヘリカル系プラズマの特徴である定常プラズマ閉じ込めの可能性を明確にすると同時に、トカマクとの相互比較を行うために、日本原子力研究所の主要な研究者を招待し、発表および討論を行った。トカマク路線においても、核燃焼プラズマ閉じ込めを目ざす大型装置の計画があり長時間放電と閉じ込めの比例則の評価が問題になっている。これらの問題の現状と、JT-60の実験データに関する討論、さらにヘリカル系プラズマとの比較検討を進めた。現在のヘリオトロンEの比例則は、トカマクのLモードに近いこと、トカマクのHモードの比例則の試みとヘリオトロンにおける高性能閉じ込めの可能性等が明らかにされた。このような会議は、最初の試みであり、ヘリカル系トーラスとトカマクに対する相互理解の不足も見られたが、磁気閉じ込めとして最良の装置を実現するための努力として次年度も継続する計画である。
|