研究分担者 |
河合 良信 九州大学, 総合理工学研究科, 教授 (10038565)
佐藤 哲也 広島大学, 核融合理論研究センター, 教授 (80025395)
大澤 幸治 名古屋大学, プラズマ研究所, 助手 (10115537)
西田 靖 宇都宮大学, 工学部, 教授 (00005315)
佐久間 哲郎 北海道大学, 工学部, 教授 (70001196)
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研究概要 |
全体を2グループに分けて、リアルな状況下におけるプラズマ波動の非線形現象の整理とその解析的理論の研究を進めてきた。 1.リアル・プラズマのソリトン現象: 主として実験や計算機シミュレーションにより、プラズマの非一様性,外力,不安定性,散逸性などが、コヒーレント波動構造の生成・成長・減衰・相互作用などに対して、どのような影響を及ぼすか調べた。(イ)プラズマの磁気平衡に於ける安定配位ならびに準安定配位の形成に関連した計算機シミュレーションにより、それらの過程のダイナミックスが追及されている。(ロ)計算機シミュレーションにより、プラズマ内を伝播する大振幅波の波面構造や、その内部での粒子の加速機構や加熱効果に関連した興味ある現象が見出されている。(ハ)イオン波の非線形反射過程や負イオンプラズマの非線形波動伝播,位相空間に於けるホール構造の形成,ビーム系での不安定波の非線形結合や飽和過程などの実験が進められた。 2.不完全ソリトン系の力学過程: 主として理論解析の立場から、摂動効果によってソリトンの個性保存が破れるような状況下でどのような非線形現象が起こるかを調べた。(ニ)不均一系や不安定系に於ける逓減摂動法の拡張が、ビーム系やシアー磁場系での非線形波動の具体例と関連して進められた。(ホ)外力や不均一効果などの摂動を受けたソリトン系の解析的取扱いが、多自由度力学系の摂動理論との関連で進められた。(ヘ)散逸系を含めて、非線形微分方程式や差分方程式の厳密解法が双1次形式理論の拡張を通じて展開された。
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