研究課題/領域番号 |
61303008
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
大井 俊一郎 阪市大, 理学部, 教授 (00046913)
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研究分担者 |
藤田 純之佑 名古屋大学, 理学部, 教授 (80004266)
中村 晃 大阪大学, 理学部, 教授 (80029404)
齊藤 一夫 分子科学研究所, 教授 (70004231)
齊藤 太郎 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (90011006)
木田 茂夫 分子科学研究所, 教授 (10031759)
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キーワード | 錯体化学 / 多核錯体 / クラスター錯体 / 混合原子価化学 / 混合原子価化合物 / 混合配位子錯体 / 錯体触媒 / 光化学 |
研究概要 |
昭和61年6月7日第一回班員会議を開き研究方針についての打合せを行ったが1)交付金額が少ないため使用については班長の一括使用とする。2)研究連絡や測定のため班員やその共同研究者が他の研究機関へ出張する際には経費の援助を行う。3)分子科学研究所錯体化学実験施設との協力によりともに成果の挙がるよう努力する。4)62年1月頃成果を持寄リ公開シンポジウムを開催する、等の方針を決めた。 10月20日、班員の一部が分子科学研究所に集まりその後の研究の進展ぶりについて検討を行った。また62年初めに予定されている公開シンポジウムで採択すべきテーマについての意見交換を行い、混合原子価化学については基礎的問題にしぼり、ディマクリート平錯体をとりあげる。また混合配位子錯体については配位子間相互作用と錯体の機能という問題にしぼることにと、班員外にも講師を依頼することにした。 62年1月6.7日両日にわたって分子科学研究所で同シンポジウムを開催した。班員に加えて30名のゲストを招待したが、それ以外にも多数の参加者があり、計77名におよぶ盛会であった。講演は【Pt^(II)】〜【Pt^(III)】混合原子価錯体の機能と構造、固態状態での混合原子価錯体に対する環境の影響、生体内混合原子価率へのアプローチ、錯形成反応における溶媒効果、混合配位子錯体の特異性や立体選択性と機能といった諸問題についてのものであった。錯体化学以外の分野の参加者もあり活発な議論が交された。講演要旨集は錯体化学研究会々員に頒布することにした。 2月23日、大阪で本年度の研究についての総括と今後の展開についての検討会をもち、それぞれの分担研究の進展が順調であることを確認した。3月25日大阪で一部の班員により多中心錯体問題についての小検討会を行った。
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