研究分担者 |
藤田 純之佑 名古屋大学, 理学部, 教授 (80004266)
中村 晃 大阪大学, 理学部, 教授 (80029404)
齋藤 一夫 国際基督教大学, 理学科, 教授 (70004231)
齋藤 太郎 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (90011006)
木田 茂夫 分子科学研究所, 教授 (10031759)
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研究概要 |
1986-1987 2年間の研究成果は次の通りである. biferrocene Fe(II, III)系化合物における混在-平均原子価状態の温度依存性と構造の関連;新Fe(III, IV)およびFe(II, III)混合原子価化合物の合成, 構造と性質;混合原子価ヘテロポリバナジン酸塩の合成;異常な酸化状態にある二核白金(III)錯体の異性体の分離各異性体の反応性の特色;ハライドとカルコゲニドの混合架橋配位子をもつ[(Mo_6Cl_6Se_2)Cl_6]^<3-;4->錯体の合成と構造, とくにカルコゲニドの導入により[(Mo_6Cl_8)Cl_6]^<2->にくらべ著しい酸化還元電位の低下を招くこと;不変性アミノ酸残基をもつオリゴペプチドを配位子にもつ[4Fe-4S], [2Fe-2S]フェレドキシンモデル錯体の酸化還元電位はオリゴペプチドの配座に左右され, 配座を規制するNH-S水素結合は重要な意味をもつこと;[M_6Cl_<14>(PR_3)_4]^<0/1+>(M=Ta, Nb), [M_<6->Cl_<12>(PR_3)_2](M=Mo, W), [M_6Cl_<12-n>R′n(PR_3)〓](M=Mo, W;R′=アルキル基)等の混合配位子をもつクラスター錯体の合成, 異性体の分離と構造の特徴;キュバン型Mo_3MS_4骨格(M=Fe, Co, Ni, Cu, Hg)をもつ混合金属クラスター錯体および不完全キュバン型(W_3SnO_<4-n>)^<4+>骨格をもつクラスター錯体の系統的合成法の確立と構造;酸化物高温超伝導体の単結晶の育成と評価;混合金属クラスター錯体[M_3-nM′(μ_3-O)_2(CH_3COO)_6(H_2O)_3]^<2+>(M=Mo, M′=W)や中心のO^<2->イオンを介しての金属間相互作用をもつ[M_<3-n>M′(μ_3-O)(CH_3COO)_6(H_2O)_3]^+(M=Rh, M^1=Ru)錯体での電子密度分布と置換反応性;金属イオンの溶液中における化学種(混合配位子錯体)の構造と熱力学的パラメーターの決定;d^6イオンの混合配位子錯体における第一吸収帯の遷移エネルギーの定量的評価法と理論的裏付け;単産配位カテコレートをアキシヤル・ペンダントとする大環状ポリアミン配位子のNi(II)錯体の合成とその酸化還元挙動;[Pd(hfac)(PPh_3)_2]^+とCOのアルコール中での反応で得られる新錯体;Ru(II)の混合配位子錯体の光動力学;Cu(II)の配位高分子の触媒機能.
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