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1986 年度 実績報告書

木本植物の培養細胞における2次代謝系の発現と制禦

研究課題

研究課題/領域番号 61303016
研究機関東京大学

研究代表者

善本 知孝  東大, 農学部, 教授 (40011837)

研究分担者 鮫島 正浩  東京大学, 農学部, 助手 (30162530)
寺澤 實  北海道大学, 農学部, 助教授 (50003124)
福田 忠徳  名古屋大学, 農学部, 助手 (10023441)
黒田 宏之  京都大学, 木材研究所, 助手 (00115841)
角谷 和男  京都大学, 木材研究所, 教授 (30027156)
キーワード木本植物の培養細胞 / 2次代謝物の生産制御 / フェノール / タンニン / ユーカリ / エンジュ / ハリエンジュ / リグニン
研究概要

1.フェノール生産細胞の選別ユーカリE.rabustaの枝、実生より懸濁培養細胞の誘導に成功した。フェノール生産能が大きい培養細胞を選別するため、それら培養細胞3株をPFP20ppmを含む培養液で育て1種の生育細胞をえた。この細胞はPFP処理前より大きなフェノール含量を示したが、フェノール中のフラバノールの割合は減っていた。エンジュの子葉から緑色カルスの誘導に成功した。そのカルス細片を液に懸濁させFITC標識レクチンとの結合能を調べて細胞片間に有意差があるのを見出した。この方法により細胞の分画を行い、分画部ごとのフェノール(ルチン)生産能を追究中である。
2.フェノール物質生成の制御タンニン ユーカリ培養細胞の移殖日(18日目、24日目)による全フェノールとタンニン(フラバノール)の生成量の違いを追究した。全フェノールは18日目、24日目とも移殖反複3回でも一定の値とならなかったが、その中のタンニンは両移殖で反複3回でほゞ一定値となった。今後更に反複移殖してフェノールについても一定値を示す細胞をえ、それらでのホルモン等によるフェノール生産制御を行う。リグニン ハリエンジュの培養細胞によりリグニン生合成の鍵酵素PALの活性に数日遅れてリグニン生合成が起ること及び細胞生長、リグニン生産がホルモン2,4-D 0.25ppmで最高となるのを見出した。低分子フェノール アオモリヒバについてカルス誘導及び継代の最適培地を見出した。えたカルスの成分は分析中だが、フェノールは末検出である。フェノール配糖体 シラカンバなどについて原植物各部位の成分としてbetulosideなど23物質を明らかにし、一方各部位からのカルスを目下誘導中である。また細胞供給の通年化のため、器管の組織培養も別途実施して数種で成功した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 寺澤實: 北海道大学農学部演習林研究報告. 43. 803-814 (1986)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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