研究課題/領域番号 |
61303020
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
下沢 隆 埼大, 理学部, 教授 (30008809)
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研究分担者 |
黒石 佳伸 埼玉大学, 理学部, 助手 (60008860)
吉村 忠与志 豊橋技術科学大学, 工学部, 講師 (60042991)
木原 寛 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (90153171)
木村 拾雄 筑波大学, 電子情報工学系, 助教授 (90000059)
時田 澄男 埼玉大学, 工学部, 助教授 (20008866)
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キーワード | 化学教育 / 高校化学 / CAL / CAI / パソコンソフトの流通 / パソコンソフトの評価 / CALコースウェアーデザイン |
研究概要 |
1.アンケート調査:日本化学会化学教育部会員を対象に 化学教育におけるパソコンの使用状況についてアンケート調査を行った。質問は現状における設置状況にはじまり ソフトの開発状況・現有の種類と数・利用の実績および 今後への希望が含まれている。約500通の回答があったが、化学教育におけるパソコンの利用度は 予測通り端著についたばかりで 実積が少ないこと、しかし、将来に対する期待が大きいことがわかった。ソフトの開発に対する期待は大きく、現状では授業に使える市販ソフトがないこと、また、教師自身が開発することのむずかしさが表明されていた。また、全国各地で開発されたソフトについて情報を収拾し、それをカタログとして公開することについては希望が多く、さらに そうして集められたソフトのモニターを募集したところ多数の希望者が登録を申し出た。この集計状況は「化学教育 誌に報告した(第39巻第6号1986年)。 2.パソコンソフトの開発と評価:上述のアンケートの集計をふまえ、高校化学で活用できるパソコンソフトを開発する方略を練り、高校教員の協力をえて、高校化学のコースウェアーの設計をはじめた。基準となるカリキュラムには、昭和46〜8年度の特定研究の成果である「物質の探究 を用いることとし、現在までに全学習コースのコースウェアーの設計を完了した。また、一般論として 学習ソフトの評価の基準を討議し、二三の例について適用を試みた。評価基準の作成にあたっては、米国化学会で使用しているものを参考にした。 3.諸外国との情報交換:研究代表者はユネスコの会議に招待され、この研究の成果を発表し、同時に諸外国との様子を調査することができた。これらの情報は国内雑誌に紹介したが、わが国の状況については 英文による報告が刊行された。
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