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1988 年度 実績報告書

ウニ胚の原腸形成における細胞間相互作用と形質発現に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61304009
研究機関早稲田大学

研究代表者

安増 郁夫  早稲田大学, 教育学部, 教授 (10063421)

研究分担者 赤坂 甲治  東京大学, 理学部, 助手 (60150968)
雨宮 昭南  東京大学, 理学部, 助手 (30011670)
石原 勝敏  埼玉大学, 理学部, 教授 (10008807)
中沢 透  東邦大学, 理学部, 教授 (90164160)
嶋田 拓  広島大学, 理学部, 教授 (70011559)
キーワードウニ胚 / 発生 / 細胞分化 / 原腸形成 / 細胞間物質 / 糖タンパク質 / コラーゲン / cDNA
研究概要

ウニ胚発生過程での原腸形成及びそれに先きだつ第一次間充識細胞の運動に関して、前年度までに得られた観察結果とそれに関与するであろう細胞間物質についての検討がなされた。これらの発生期間には、特異的な糖タンパク質が出現し、間充識細胞運動など形態形成上、重要な役割を果たすことをモノクローナル抗体をえて明らかにした。又、コラーゲン合成率が、胚葉ごとに異なり、胚でのこれら胚葉による形態形成期にやっ先きだって高まることを確認した。これらは、本研究の前年度までに得られた成果の確認である。又、細胞間情報として得られ、原腸形成に効果をもつペプチドを前年度までに精製したが、今年そのアミリ酸配列を明らかにした。本研究は予算の関係から、これらのcDNAのクローングを試みる段階にとどまったのは残念であった。又、細胞間物質であると考えられるアリルスルファターゼの機能については、まだ明らかではないが、クローニン化したcDNAで胚でのそのmRNAの分布が、外胚葉の一部に限られていることがinsituハイブリダイゼーションによって明らかになった。細胞膜機能に関与するイオン輸送のATPaseと考えられるcDNAをも得ており、これらは原腸形成期に発現するので、細胞間物質、細胞膜機能と原腸形成の関連を明らかにするための重要なマーカーとなる。これら以外に、原腸形成と関連するタンパク質を明らかにするため、巨大原腸を形成する植物極化胚で多く合成されるタンパク質を検討し、数種を見出した。これらタンパク質は、原腸胚形成解析のマーカータンパク質として用いることができる。これらタンパク質情報発現の制御機構として、核タンパクのリン酸化、ADPリボシル化、グリコシル化などが原腸形成期に高まり、それらの阻害剤を用いることで、原腸形成との関連を示した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 木下清一郎: Experimental Cell Research. 175. 148-157 (1988)

  • [文献書誌] 加藤秀生: Development Growth & Differentiation. 29. 578-589 (1987)

  • [文献書誌] 赤坂甲治: Eur.J.Biochem.177. 9-13 (1988)

  • [文献書誌] 石原勝敏: Cell Differentiation and Development. 26. 53-66 (1989)

  • [文献書誌] 安増郁夫: Development Growth & Differentiation. 31. 171-178 (1989)

  • [文献書誌] 安増郁夫: Develoment Growth & Differentiation. 31. (1981)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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