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1986 年度 実績報告書

沖縄県久米島下地原洞の更新世人類遺跡の発掘調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 61304013
研究機関国立科学博物館

研究代表者

佐倉 朔  科博, その他, その他 (40013908)

研究分担者 大城 逸朗  沖縄県立教育センター, 研究主事
松浦 秀治  国立科学博物館, 人類研究部, 研究官 (90141986)
小野 慶一  国立科学博物館, 地学研究部, 研究官 (80110104)
冨田 幸光  国立科学博物館, 地学研究部, 研究官 (00150029)
長谷川 善和  横浜国立大学, 教育学部, 教授 (90000124)
キーワード更新世人類 / 沖縄の古生物 / リュウキュウジカ
研究概要

沖縄県久米島具志川村所在の下地原洞穴は更新世に由来するシカ類等の良質な動物化石を産出することで知られ、昭和58年には日本で最初の更新世のヒト乳幼児化石が発見された。本研究では先ず下地原洞に残された堆積層からヒトおよび動物の化石資料を追加採集するため、本年度は主として現地における発掘調査を実施するとともに、得られた化石の整理、同定を行った。
1.現地調査
研究者5名を含む発掘調査団を組織し、沖縄県および具志川村教育委員会の協力のもとに、昭和61年11年末〜12年初めに約1週間の発掘調査を実施した。発掘区域は下地原洞内の更新世化石包含層約12【m^2】,深さ160cmであった。主要な化石を発掘現場で採取し、また掘られた土を水洗し、さらに残留土を乾燥後に選別して小化石を採集した。また周辺の地質を調査した。
2.化石資料の整理・同定
本発掘調査で得られた化石資料を分類別に整理・同定を進めた結果は、現在のところ次のようなものを含むことが明らかになっている。(1)ヒト。5点。既発見の乳児骨と同一個体と推定される四肢骨,肋骨等。(2)リュウキュウジカ。約100点。多くの部位を含む良質な資料である。(3)リュウキュウムカシキョン。5点。(4)ケナガネズミ。3点。久米島における新発見の種である。(5)コキクガシラコウモリ。5点。久米島の更新世における新発見の種。(6)スズメ目。4点。(7)ヘビ類。若千。(8)甲殻類。若千。今後これらの資料をもとに、沖縄の更新世人類とその古環境に関する研究を進める予定である。

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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