研究分担者 |
平岡 洋一郎 国立遺伝学研究所, 総合遺伝研究系, 助手 (20145113)
島本 義也 北海道大学, 農学部, 教授 (00001438)
福岡 寿夫 九州東海大学, 農学部, 教授
佐竹 徹夫 北海道農業試験場, 作物第一部, 室長
蓬原 雄三 名古屋大学, 農学部, 教授 (70023405)
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研究概要 |
2グループのそれぞれにおいて得られた主な結果は次の通りである. 1.ストレス耐性の遺伝変異とその機構 (1)イネの障害型冷害耐性は穂ばらみ期の時期別に異なる要因が介在しているらしいこと,またSilewah由来の耐冷性遺伝子の行動が明らかになった. (2)オオムギにおける耐塩性の品種間変異を調査し,極強品種を検索した. (3)イネにおけるSO_2感受性の遺伝子のトリソミックス分析を進めると共に, 受精卵処理による突然変異体からSO_2感受性個体を選抜した. (4)イネの登熟に低温ストレスが与える影響を調べ,生理機能の適応を考察した. (5)イネで見出された5ーメチルトリプトファン抵抗性系統における特異な抵抗性の遺伝行動を培洋系を用いて解析した. (6)陸稲に多い無毛性遺伝子(gl)が畑地適応性に関係しているかどうかを,同貭遺伝子系統を用いて調査したが,否定的な結果が得られた. 2.多様性によるストレス回避 (1)異なる草種と混播されていたfestlolium(Festuca×Lolium)を比較し,生物的環境の影響を探った. (2)チモシーにおいて種子の大きさが幼植物定着に関与するが,そのパタンは品種によって異なった. (3)雲南の山地稲の集団内変異を調査したところ, 水田よりも畑地で多称性がよく保存されていることがわかった.
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