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1987 年度 実績報告書

桑遺伝資源の保存と利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61304019
研究機関信州大学

研究代表者

柳沢 幸男  信州大学, 繊維学部, 助教授 (70021160)

研究分担者 大西 敏夫  京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (20027874)
大山 勝夫  農水省, 農業生物資源研究所細胞育種部, 部長
押金 健吾  信州大学, 繊維学部, 助教授 (40021159)
久野 勝治  東京農工大学, 農学部, 助教授 (70092484)
本間 慎  東京農工大学, 農学部, 教授 (70014941)
キーワード気温 / 桑の生長 / 成分の移行率 / 胚様体 / 未熟胚培養 / 不定芽形成 / 融合率 / サイトカイニン
研究概要

今年度に各分担者が行った研究で得られた新知見は次のようである.
1)本間は岩手,群馬,熊本の3地域の桑の生育特性を比較した. 収葉量はカラヤマグワ系では気温の高い方が増収し,ヤマグワ系では低温でも収量が多く,葉量/平均条長比はカラヤマグワ系では気温の高い方が高く,ヤマグワ系では低くなることを明らかにした. 2)久野は三系統桑についてその桑葉への成分の移行率を調べた. 両面桑のNは6〜7月に大きな値を示し市平,縮葉のそれは7〜8月に大きくなった. カリは市平(6〜9月)剣持,しんけんもち(7〜8月)で大きな値を示した. Feの値はしんけんもちで大きく,両面桑でFeと2nの値が大であった. 3)押金はクワの半数体育種のため2,4,6xの葯培養を行った. 2xおよび6x品種から胚様体の形成個体と胚様体状の形成葯を出現させた. 4)大山は脱分化,両分化能力の高い外値片を見出すためクワ品種ー1瀬および剣持の未熟胚培養を試みた. 受粉後径時的に未熟胚を採取してN6培地で培養した. その結果2・4ーDまたはNAAの添加培地でフライアブルなカルスを形成した. 不定芽形成はBA5mg/l添加培地でよく形成したが,受粉後25日目の未熟胚で不定芽の形成頻度が最も高くなった. 不定芽形成部位を組織学的に観察したところ長皮組織から分化していた. 5)大西は昨年度に引続き桑プロトプラストの融合率向上の方策について検討を行った. その結果,ポリエチレングリコール法においては,温度40℃で塩化カルシウム75mMを添加し,pHを6.5に調整することにより,從場の方法より融合率が高まることが伴った. 更に, クワとコウゾンのプロトプラストの融合を試み成功した. 現在その融合プロトプラストの培養を試行中である. 6)柳沢は一ノ瀬,剣持および魯八の3品種を用いて, 生育期間中の葉と枝条のサイトカイニン含量を調べた. その結果,葉のゼアチンは生育初期に,また枝条のそれは生育後期にも,品種間差異が認められた.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 押金健吾;青木澄人;坂内正勝: 日本蚕糸学会中部支部講演集. 43. 15 (1987)

  • [文献書誌] 常山泉;榎本末男;大山勝夫: 日本蚕糸学雑誌. 57. (1988)

  • [文献書誌] 大西敏夫;木山智之: 日本蚕糸学雑誌. 56. 407-410 (1987)

  • [文献書誌] 大西敏夫;木山智之: 日本蚕糸学雑誌. 56. 418-421 (1987)

  • [文献書誌] 田辺宏至;伏見和郎;大西敏夫;柴山慶三: 日本蚕糸学会第58回学術講演会講演要旨集. (1988)

  • [文献書誌] 柳沢幸男;塩入秀成: 日本蚕糸学会雑誌. 56. 390-393 (1987)

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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