• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1986 年度 実績報告書

木材組織の周期構造的解析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61304024
研究機関京都大学

研究代表者

原田 浩  京大, 農学部, 教授 (30026497)

研究分担者 岡野 健  東京大学, 農学部, 教授 (30011927)
深沢 和三  北海道大学, 農学部, 教授 (40001408)
則元 京  京都大学, 木材研究所, 助教授 (20027163)
藤田 稔  京都大学, 農学部, 助手 (60026599)
佐伯 浩  京都大学, 農学部, 助教授 (40026498)
キーワード木材組織 / 木材の形態解析 / 周期構造解析 / フーリエ変換 / 木材の音響特性 / 木材の視覚特性
研究概要

昭和61年11月に、全体会議を伊勢市で開催し、まずわが国における最も伝統的な木材加工法を伝える伊勢神宮工作所において、神宮造営用のヒノキ材における用材の選別法などを調査した。そののち木材の特性というものを周期構造の面から解明するために、木材の周期性を生物的および組織構造的な観点から論議し、その後に物理的・材料学的観点から討議した。また周期性の数学的解明法の一つとしてフーリエ変換法の実用例が紹介された。そして、まず木材の持つ周期性というものを、年輪や細胞の配列などといった比較的明瞭なリズムからより不規則なものへと順に整理していった。この不期則なリズムは木材の不均一性の主要な原因であり、材料としての使いにくさにつながるが、一方ではこの不均一性を否定的に捕らえるのではなく、この不均一性というものを生物材料に特有な不規則な周期構造として積極的に評価すべきであるとの見解がだされた。すなわち人工物の幾何学的あるいは作為的な規則性と、完全な不規則性の間に位置する曖昧な周期のリズムが木材の貴重な持ち味として今後の重要な研究項目になろう。この様な曖昧なリズムについては、これまでは経験者による直感的な把握に頼ってきたが、本総合研究を機会として数量的に捕らえる方策を各々の研究者がこうじることになった。また本総研の一つの課題として全体を通しての共通の木材試料を用いることを目指したが、研究対象が材の表面の木理模様のようなマクロなものから、細胞壁構造のようにミクロなものまで多岐に渡るため、無理に全体的な共通試料を設定せずに、分担研究者が相互に連絡を取り合って出来るだけ共通の試料を研究に用いることにした。この研究試料の共通性によって、タイプの異なる研究法の成果が比較対照出来ることになり、木材についての新しい見解が生まれよう。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 藤田稔: 日本木材学会大会研究発表要旨集. 33. (1987)

  • [文献書誌] 藤田稔: 日本木材学会大会研究発表要旨集. 33. (1987)

  • [文献書誌] 高部圭司: 日本木材学会大会研究発表要旨集. 33. (1987)

  • [文献書誌] 藤原健: 日本木材学会大会研究発表要旨集. 33. (1987)

  • [文献書誌] 宮田生: 日本木材学会大会研究発表要旨集. 33. (1987)

URL: 

公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi