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1987 年度 実績報告書

肉牛の改良目標の設定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61304029
研究機関京都大学

研究代表者

山田 行雄  京都大学, 農学部, 教授 (90144344)

研究分担者 並河 澄  京都大学, 農学部, 教授 (60026383)
伊藤 要二  京都大学, 農学部, 助手 (70175206)
佐々木 義之  京都大学, 農学部, 助教授 (10041013)
清水 弘  北海道大学, 農学部, 教授 (90001453)
福原 利一  宮崎大学, 農学部, 教授 (50128360)
キーワード改良目標 / 選抜指数 / 選抜シミュレーション / 種牛評価法 / 遺伝的トレンド / 肉牛育種
研究概要

理論的研究:改良目標を達成するための選抜指数(Y型指数)において目標ベクトルを固定した値として定義してきたが,種々の不合理が生ずることから,一部の形質に不等式制約を伴う改良目標を導入し,それを達成させるための選抜指数を導くことに成功した. また非線形型益関数のための選抜指数については,これまで2形質の場合についてのみ解かれていたが,これをそれ以上の数の場合へと一般化した. 前者は育種の現場における選抜指数適用の場を著しく拡大させた意義は大きい.
シミュレーションを用いたY型指数と従来のSH型指数との比較では,両者が同程度の総合育種価の改良を達成するにも拘らず,個々の形質についての育種価ではY型指数の方が変動が少ないこと,及び各形質の遺伝分散の減少がSH型でY型指数より大きいことを確認した. Y型指数を使用する場合,改良目標に含まれる形質の数と種類及び指数に含まれる形質の数と種類の組合せによって,目標達成までに要する世代数に大きな差があることを明かにした. 例えば,DG,枝肉重量,皮下脂肪厚を改良目標にして,指数に含まれる形質を同じとしたときの所要世代数は36.5年に対し,さらに体高を指数に含ませれば約5世代に短縮できることを見出した.
現場データの分析:沖縄県においては改良目標が島によって異なり,ブリーダの意識と種畜供給県の相違とが地理的隔離と関連し合って育種目標の多様性が持たれている. 種雄牛及び母牛の遺伝的トレンドは宮崎県の場合,母の年齢が進むにつれてその審査得点が高く,雌牛における選抜に審査得点が大きく影響していた. 種雄牛ではDGにはトレンドが見られなかったが,脂肪交雑評点は最近上昇傾向が見られた. DG,TDN要求量,体型得点による実現選抜指数による評価では相関が低く,上述の形質以外の特性によって実際の選抜が行われていることが分った.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 佐々木義之: 日本畜産学会報. 59. 23-30 (1988)

  • [文献書誌] ITOH.Y(伊藤要二): Theoretical and Applied Genetics. 75. (1988)

  • [文献書誌] ITOH.Y(伊藤要二): Theoretical and Applied Genetics. 75. (1988)

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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