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1987 年度 研究成果報告書概要

工業用ガソリンの毒性評価

研究課題

研究課題/領域番号 61304039
研究種目

総合研究(A)

配分区分補助金
研究分野 衛生学
研究機関東北大学

研究代表者

池田 正之  東北大学, 医学部, 教授 (00025579)

研究分担者 中塚 晴夫  東北大学, 医学部, 助手 (70164225)
鈴木 秀吉  福島医科大学, 助教授 (30045637)
竹内 康浩  名古屋大学, 医学部, 教授 (90022805)
原 一郎  関西医科大学, 教授 (10148497)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
キーワード工業用ガソリン / カピラリーガスクロマトグラフィー / ベンゼン / n-ヘキサン / 家庭用シミヌキベンジン
研究概要

有機溶剤中毒予防規制で第3種溶剤に分類される溶剤7種のうち, 石油分溜物である5種の工業用ガソリンを, 1986-1987年に国内各地(札幌から鹿児島に至る間の12都市)より計13K検体収集し, カピラリーGCによりn-ヘキサン, ベンゼンおよび他の芳香族溶剤5種(ピークとしては6ピーク)について を行った. さらにテレピン油3検体, コールタールナフサ(試薬扱)1検体, JIS規格各種工業用ガソリン14検体および薬局より購入した家庭用「シミヌキ」ベンジン4検体についても分析を行った. 石油分溜物計134検体中のn-ヘキサンおよびベンゼンの含有量はそれぞれ平均2.57%および0.41%であったが, それぞれの濃度が分布する幅は極めて広く, 用途別に製品を分類しても, なお典型的な成分比を示すこはできなかった. ガスクロマトグラフを全体として観察すると, 石油分溜物は, O-キシレン以前に大きなピークが多数あらわれる「低沸点」群と, ピークが主としてO-キシレン以後にあらわれる「高低沸点」群とに大別される. 高毒性成分であるn-ヘキサンおよびベンゼンが含有される危険性は「高沸点」群よりも「低沸点」群の方が大きい. ゴム用揮発油は全検体が「低沸点」群に属し, ドライクリーニング用溶剤はすべて「高沸点」群に分類された. また印刷用・塗装用シンナーや洗浄剤は「低沸点」群および「高沸点」群の両群に均等に分布していた. またテレピン油およびコールタールナフサについては分析に供したいずれの検体からもn-ヘキサン・ベンゼンともに全く検出されなかった. 他方家庭用「シミヌキ」ベンジンからはn-ヘキサンおよびベンゼンがそれぞれ最高13.7%および4.2%検出され, 使用にあたっては換気に十分注意することが必要と考えられた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ikeda, M. et al.: Industrial Health. 25. 205-214 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Ikeda, M. et al: "n-Hexane, Benzene and Other Aromatic Components in Petroleum Distillate Solvents in Japan." Industrial Health. 25. 205-214 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1989-03-30  

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