研究分担者 |
堀 清記 兵庫医科大学, 教授 (80068452)
新山 喜昭 徳島大学, 医学部, 教授 (90035387)
鈴木 継美 東京大学, 医学部, 教授 (80009894)
菅原 和夫 弘前大学, 医学部, 教授 (80136788)
臼谷 三郎 弘前大学, 医学部, 教授 (90003350)
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研究概要 |
鈴木は被験者15名について、室温(20℃と25℃)条件による安静時代謝率の違いを調べた。覚醒後の時間経過に伴う代謝率の上昇は、いずれの室温でも認められたが、25℃に比し20℃の代謝率は覚醒後10〜40分まで約10%高かった。新山は乳幼児35名(男児24名,女子11名)を対象にフード法により基礎代謝を測定。その結果、昭和59年の同年齢の値に比して、男女共いずれの年齢層においても若千高値を示した。堀は思春期(男45名,女34名)の基礎代謝および基礎代謝に及ぼす地域気候の影響について調査し、体表面績当たりのBMRは(1)地域差は少ない。(2)スポーツ選手の値は大きい傾向がある。(3)加齢による減少速度は、身体発育の加速時に鈍くなる。などの結果を得た。渡辺は中高年男女106名(男53名,女53名)を対象にBMRを測定。その結果身長,体重共に基準体位(昭和59年)と大差なく、今回の測定値は、いずれの年齢においても基礎代謝基準値よりも高い値を示した。菅原は70歳代の対象者53名(男22名,女31名)について、血液成分からの栄養状態の把握と栄養調査を行った。血液成分とBMRと関連では統計学的に有意性は認められなかった。栄養状態については、現在検討中である。臼谷は70歳代の在宅老人13名(男9名,女4名)と軽費老人ホーム居住者47名(男17名,女30名)とを対象にBMRを測定、(1)BMRは同年代の基準値と大差なかった(2)男子においてBMRと1日の消費エネルギーは、ホーム入所者に比し、在宅老人の方が若千高い傾向を示した。女子ではこれが逆転していた。小林は高齢者の日常身体活動状況及び栄養摂取状況とBMRとの関係を検討した。各栄養素摂取状況は在宅高齢者の方がホーム入居者より高値で、特に男子においてその差異が著しく、BMR値の差異の大きさとよく対応している。
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