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1987 年度 実績報告書

本邦の感染症原因菌の変貌とその実態把握

研究課題

研究課題/領域番号 61304042
研究機関東京大学

研究代表者

島田 馨  東京大学, 医科学研究所, 教授 (30170939)

研究分担者 上野 一恵  岐阜大学, 医学部, 教授 (20021363)
五島 瑳智子  東邦大学, 医学部, 教授 (80057447)
清水 喜八郎  東京女子, 医科大学, 教授 (20010209)
原 耕平  長崎大学, 医学部, 教授
キーワード感染症 / 耐性菌 / 薬剤感受性
研究概要

全国18大学・病院より蒐集した感染症原因菌の薬剤感受性について検討した. 黄色ブドウ球菌ではメチシリン耐性菌MRSAが44%を占め, この耐性菌に各種βラクタム薬は無効であるが, ハベカシンのMIC_<50>が0.39μg/mlと最も抗菌活性が強く, オフロキサシン,ミノサイクリンのMIC_<80>が1.56μg/mlで, ミノサイクリンにやや耐性化傾向がみられている.
呼吸器感染症の起点菌のなかでは, βラクタマーゼ産生性インフルエンザ菌が17%をしめ, アンピシリンの感受性が1.56μg/ml以上に上昇していた.
グラム陰性桿菌の感受性検査も進行中である. 大腸菌は広域ペニシリンでの耐性化傾向が顕著でピペラシリンのMIC_<80>は25μg/mlであるが, セフェム剤やアミノ酸糖体薬に対する感受性は良好であり, 緑膿菌は各種第III世代セフェム系抗生物質にMIC_<80>が3.13〜6.25μg/ml,MIC_<80>が6.25〜12.5μg/mlと半数近くが耐性菌であったが, アミノ酸糖体薬は抗菌活性を保持しており, トブラマイシンのMIC_<50>とMIC_<80>はそれぞれ0.78μg/ml,1.56μg/mlであった.
感受性試験成績と, 感染症原因菌の分離状況をコンピューターにin put中であり, 本年は多角的な解析を行う予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 山口恵三;原耕平ほか: Chemo therapy.

  • [文献書誌] 後藤元;島田馨ほか: Chemo therapy.

  • [文献書誌] 上野一恵ほか: 嫌気性菌感染症研究.

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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