研究概要 |
本年度は気管支喘息の重症化要因を検討する目的で、東京大学物療内科、岩手医大第三内科,東北大学第一内科,群馬大学第一内科,独協医大アレルギー内科,昭和医大第一内科,近幾医大第四内科,広島大学第二内科,名古屋大学第二内科の全国9施設においてアンケート調査を行っている。アンケート用紙を用いて喘息患者の住居地,発症年齢,罹患年数,発作の季節性,喘息のタイプ,気管支拡張剤・きょ痰剤・鎮咳剤・抗アレルギー剤等の使用量ステロイドの使用量,最近一年間の通院回数,過去の治療歴,家族歴などを調査中である。また、血清総IgE値,末梢血白血球数,好酸球数,血沈,CRP,【CH_(50)】,免疫複合体,リンパ球subset,胸部X線所見,気道閉塞の可逆性,非発作時の肺機能(FEV1.0,FEV1.0%,%VC,DLco),気道過敏性試験,アレルゲン吸入誘発試験,皮膚テスト,RASTなどのデータも同時に得ている。現在これらのデータを集計中であるが、難治性喘息の重症化の要因を解析するために喘息患者を難治性群と非難治性群に分け、上記の諸因子について両群間で比較を行う予定である。更に、採取した血清中の免疫グロブリン(IgG,IgM,IgA),特異的IgG抗体のsubclass別測定などを行い、両群間でこれらの因子に関して相違がみられるか否かを検討する予定である。
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