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1986 年度 実績報告書

診断学研究におけるパラダイムの確立

研究課題

研究課題/領域番号 61304074
研究機関東京大学

研究代表者

古川 俊之  東大, 医学部, 教授 (20101082)

研究分担者 佐藤 登志郎  北里大学, 医学部・内科, 教授 (60050366)
鎌田 武信  大阪大学, 医学部第一内科, 教授 (80028399)
開原 成允  東京大学, 医学部・中央医療情報部, 教授 (80084515)
岡島 光治  藤田学園保健衛生大学, 総合医科学研究所, 教授
飯尾 正宏  東京大学, 医学部・放射線科, 教授 (80143486)
キーワード計算機診断 / 人工知能 / エキスパートシステム / 研究思想 / 研究体制
研究概要

知識工学的接近によってコンピュータ診断の実現可能性が見直されているのを機に、さらに根源的な研究のパラダイムについての総括研究に着手した。初年度はもっぱら専門研究者相互の意見の開陳と討論を行い、各自の意見を要約した資料について再び討論を行った。
[1]計算機診断の研究思想として、専門研究者はかつての統計理論,多変量解析,シミュレーションが人工知能とひとしく重要視しており、相対的な重要度は逆問題解や意志決定樹のような新しい手法より大きい。[2]人工知能についての研究は活発であるが、ほとんどは実用段階に至らっていない。その理由は次の改良目標として列挙できる。[3]人工知能の医学応用に際しての改良目標は、認知論的基礎研究とともに知識ベースの自己更新機能の付与、入出力装置のマン・マシン・インタフェイスの改良、次世代コンピュータの開発など、あらゆる課題に重要度が分散する傾向が見出された。[4]第二世代エキスパートシステムに対しては、上記の欠点を解決し、とくに知識ベースの充実が急務である。[5]わが国の人工知能研究は、応用開発に偏り、ユニークな研究が少ない欠点を早急に解決すべきである。[6]人工知能の医学応用対象は、診断の機械化と並んで、画像処理、治療制御に関心が向けられている。[7]研究の隘路はもっぱら研究者の不足で、専門施設設置とともに研究費の確保に配慮を必要とする。[8]研究の国際化を念頭におくと、上記の研究環境の整備とともに優れたテキスト編纂が急がれる。次年度は各課題についてさらに詳細検討を加え提言をまとめる予定である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 田中博,古川俊之 他: 医用電子と生体工学. 24. 173 (1986)

  • [文献書誌] 田中博,古川俊之 他: 医用電子と生体工学. 24. 251 (1986)

  • [文献書誌] 田中博,古川俊之 他: 第14回日本行動計量学会大会発表論文抄録集. 27-28 (1986)

  • [文献書誌] 洪有錫,古川俊之 他: 第6回医療情報学連合大会論文集. 587-588 (1986)

  • [文献書誌] Shoichiro Hara,Toshiyuki Furukawa etal: Automedica. 7. 1-16 (1986)

  • [文献書誌] 古川俊之: 医用電子と生体工学. 25. (1987)

  • [文献書誌] 古川俊之: "予測:167〜210.病気の予後予測" 朝日出版社, 355 (1986)

  • [文献書誌] 古川俊之: "エキスパートシステムその最新ツールと事例集:187〜203 輸液コンサルテーションシステム(FLUIDEX)" 日本工業技術センター, 411 (1986)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2015-06-16  

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