研究課題
1.光合成膜・炭素代謝およびこれら領域の分子生物学の代表的研究者並びにその周辺の代表的研究者からなる班員で研究連絡会議を二回(昭和61年7月4日および昭和62年2月10日)開催し、光合成の研究分野における重点領域研究の申請の可能性を検討した。2.企画・立案委員会を村田、杉山、渡辺、佐藤の班員で構成し、昭和61年7月11日および9月19日に会合を開いた。さらに、班員以外から専門委員として、鳥山尚志(東京大学応用微生物研究所助教授)と高宮建一郎(九州大学理学部助教授)を加えて、昭和61年11月19日、11月25日および昭和62年1月22日に企画・立案委員会を開き、重点領域申請の可能性を検討した。3.シンポジウム「光合成のホメオスタシス」を昭和61年12月22日に国立教育会館において開催し、光合成研究の新しい展開の方向について討論をおこなった。出席者数は67名であった。4.上記事項に基づく検討の結果、科学研究費補助金昭和63年度発足重点領域研究申請書「光合成のバイオダイナミクス」を作製し、期日に文部省に堤出した。申請した研究内容は、(1)光合成細胞におけるオルガネラの形成の分子機構、(2)光合成細胞における環境適応の分子機構、(3)光合成細胞における物質の輸送と局在化機構、である。