研究概要 |
わが国における血液疾患の病態を正確に把握し、病因論,病態論,治療学を含めて総括的に捉えるため、全国の27名の研究者による共同研究を行った。 本研究は、「血球分化の調節」として将来、「重点領域研究」として発展させることを考えて企画されたものであり、全国の血液学専門家を集めて入念な準備をすることを目的とした。 昭和61年8月26日,27日に班会議を開催し、「重点領域研究」として発展させるための討論を行った。 研究の内容は、骨髄性白血病細胞の分化誘導因子,ヒト骨髄性白血病細胞分化誘導因子としての糖脂質ガングリオシド,再生不良性貧血患者尿抽出物の造血前駆細胞に及ぼすinviro効果,【ph^1】(+)芽球由来の細胞増殖因子T cell colqny形成系に対するbiological response modifiersの意義,血液疾患患者の尿中ポリアミン値,真性多血症における巨核球,赤芽球系細胞におけるエリスロポエチン受容体機構,LAK細胞の造血幹細胞の影響,単球系細胞分化発現と蛋白リン酸化反応,肥満細胞増殖因子,GM-CSFによる骨髄細胞長期培養,慢性骨髄性白血病における好塩基球好酸球前駆細胞,白血病リンパ腫におけるphenitypeとgenotype,白血病発症とHTLV,ヒト造血幹細胞の熱感受性・造血幹細胞の分化とDecay Accelerating Factorの発現,Myelodysplastic syndromeにおける造血幹細胞など多岐にわたるものであった。
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