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1986 年度 実績報告書

細胞複製を制御する機能分子と染色体領域

研究課題

研究課題/領域番号 61308031
研究機関大阪大学

研究代表者

吉川 寛  阪大, 医学部, 教授 (70019876)

研究分担者 宇野 功  東京大学, 応用微生物研究所, 助教授 (60114401)
平賀 壮太  熊本大学, 医学部, 教授 (40027321)
花岡 文雄  東京大学, 薬学部, 助教授 (50012670)
小笠原 直毅  大阪大学, 医学部, 講師 (10110553)
柳田 充弘  京都大学, 理学部, 教授 (80025428)
キーワード細胞複製 / 染色体 / DNA複製 / 染色体の分離分配 / 細胞周期 / 重点領域研究
研究概要

細胞複製の制御にとって主要な課題である染色体複製の調節と分離・分配及び細胞周期の調節について研究の現状を分析し、將来を展望して課題を検討した。また本課題と重点領域研究との関連についても検討した。
1.研究の現状と展望,合宿形式の班会議とDNA複製開始と染色体の構築に関する2つのワークショップを行い、班員及び関連研究者による研究の報告をもとに、分析、討論を深めた。その結果を以下に要約する。
(1)複製開始調節。原核生物のプラスミド等小型のDNAについては、反応機構がDNA上のシグナルと識別たん白の相互作用のレベルで詳細に解析され成果が蓄積されている。しかし細胞複製制御に結びつける開始調節の分子レベルの研究は殆んど進んでいない。今後細菌染色体を中心に分子遺伝的方法の展開とプラスミド等のモデル系の検討が重要な課題である。
(2)染色体の分離分配。原核生物のプラスミドを中心に分配に関与する遺伝子の同定が急速に発展している。真核生物についても酵母を中心にセントロメア等の機能領域に関する分子レベルの研究は目覚しい。これまで困難であった巨大分子の細胞内の行動とその制御の分子機構が分子遺伝学的に解明される動向を確認し、国内でも研究の推進の必要性が指摘された。
(3)細胞周期調節。酵母による分子遺伝学的研究を検討し、その有効性を高く評価した。この方法を動物細胞に有効に適応するため、我国で開発した培養細胞による体細胞遺伝学の研究を推進する必要性を確認した。
2.重点研究の検討。重点領域研究"細胞複製の分子遺伝学的展開"の立案に参画し、その成立後は2本の柱の内の染色体複製について、上記(1)(2)の課題に対応する3つの計画班を組織した。細胞周期については本重点に含めることができず検討したが 63年度に独立申請するには困難であり、継続して検討すことで一致した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 吉川寛: 細胞工学. 6. 2-5 (1987)

  • [文献書誌] 小笠原直毅: 細胞工学. 6. 6-15 (1987)

  • [文献書誌] 花岡文雄: 細胞工学. 6. 16-27 (1987)

  • [文献書誌] 平賀壮太: 細胞工学. 6. 28-40 (1987)

  • [文献書誌] 中世古幸信: 細胞工学. 6. 41-50 (1987)

  • [文献書誌] 大木操: 細胞工学. 6. 58-63 (1987)

  • [文献書誌] 宇野功: 細胞工学. 6. 64-71 (1987)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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