研究分担者 |
八村 廣三郎 京都大学, 情報処理教育センター, 助教授 (70124229)
栗田 靖之 国立民族学博物館, 第二研究部, 助教授 (50111084)
松澤 員子 国立民族学博物館, 第二研究部, 助教授 (80099952)
中村 俊亀智 国立民族学博物館, 第五研究部, 教授 (90000025)
佐々木 高明 国立民族学博物館, 第二研究部, 教授 (10031692)
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研究概要 |
1.統合データベース管理システムの開発:異なったコンピュータシステムにおいて構築されているデータベースを統合するソフトウェアを開発した. 一つは標本画像に関するものである. ホストコンピュータには全データに関する書誌的事項に相当する情報が入っている. 一方画像データベースは他のコンピュータに蓄積されており, 両者は共通の標本番号によって結合されるようになっている. パソコンを介して, ホストコンピュータのデータベースを文字情報により検索する. その結果から, 標本番号を抽出し, 別のコンピュータに送り画像情報を検索し, グラフィックディスプレイにマルチウィンドウ的に表示するシステムである. 一方HRAFの頁イメージを電子ファイルに入れておき, ホストのデータベースと連動させて検索するソフトを開発した. 電子ファイルには本またはファイルホルダーの形で原データが入力されており, 本の番号, 頁ナンバーを指定することによってそのイメージが表示される. また高精度のディスプレイが利用出来ない場合のことも考えて, パソコン上に画像を表示するシステムを開発した. これは簡略画像(128×128×4ビット)に圧縮したものを使い, マウスによってマルチウィンドウでいろいろな形で表示出来るものである. 2.民族学シソーラスの活用:文化要素の分類体系として知られるHRAFのOCMコード表を翻訳し, その全体をパソコン上で活用するソフトを開発した. これをユーザーインターフェイスとして利用することにより, 原データに使用されていない単語で検索した場合にも, 類語および概念の拡張を行なって捜すことが出来る. 特にマルチウィンドシステムにより, あたかもコードブックのあちこちを同時に見ているようにすることが出来, 一覧性がよくなり検索の補助として有効である.
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