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1986 年度 実績報告書

新版K式発達検査の拡張と精密化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61410002
研究機関大阪市立大学

研究代表者

生沢 雅夫  阪市大, 文学部, 教授 (20046832)

研究分担者 辻本 英夫  大阪市立大学, 文学部, 助手 (90145764)
中瀬 惇  京都府立大学, 文学部, 助教授 (50099503)
キーワード新版K式発達検査 / 発達検査 / 新生児 / 未熟児 / 姿勢発達
研究概要

データの収集(新版K式発達検査の実施及びVTR収録)・追加項目選定の検討を続行中であり、現時点では限られた知見しか得られていない。例えば、未熟児における特徴的な姿勢発達について、未熟児を生下時体重別に3群に分けて比較してみると、(1)生下時体重の低下とともに、四肢の屈曲姿勢や両手掌の把握姿勢の頻度は少なくなり、逆に、両上肢伸展姿勢や両下肢伸展姿勢および両手掌とも開いている姿勢の頻度が少なくなる、(2)下肢伸展挙上運動は、生下時体重の低下とともに、運動の頻度が多くなり可動域も大きくなる、(3)頚部回施運動は、生下時体重の低下とともに頻度が少なくなる。(4)両上肢伸展姿勢・両下肢伸展姿勢・両手掌とも開いている姿勢は、経日的に頻度が減少し、成熟新生児と同様に、四肢屈曲姿勢や両手掌把握姿勢が優位に認められるようになるが、生下時体重の低い未熟児ほど、未熟児特有の姿勢が遅くまで残存する、(5)下肢伸展挙上運動に関しても、経日的に運動の頻度が減少し可動域も小さくなってくるが、生下時体重の低い未熟児ほど、遅くまで運動が残存する、(6)頚部回施運動に関しては、経日的に運動の頻度は多くなるが、生下時体重の低い未熟児、特に超未熟児は大きく遅れをとる、という傾向がうかがえる。しかしながら、データ数が少ないため、現時点では、明確な結論づけは行えない。来年度以降、データ数をふやして、あらためて検討を加える予定である。

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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