研究分担者 |
太田 信夫 筑波大学, 心理学系(学習心理学), 助教授 (80032168)
篠原 文陽児 東京学芸大学, 教育学部(物理教育), 助教授 (00113035)
能田 伸彦 筑波大学, 教育学系(数学教育), 助教授 (80020121)
渡辺 光雄 筑波大学, 教育学系(教育方法学), 助教授 (90015850)
小林 学 筑波大学, 学校教育部(理科教育), 教授 (30114078)
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研究概要 |
1.動的シナリオ生成機構をもつ知識ベースCAIエグゼキュータ(学習実行管理)システムの改良と完成化 このシステム学習実行管理は,学習者理解モデルに基づき個々の学習者の知識理解の型に従って,動的に学習シナリオを生成しながら学習展開するのを支援する知的機構をもつ. ここでは,学習者の知識・概念の理解の質・レベルの差異に着目し,その理解特性(単独的ー関係的,個別的ー統合的,同水準的ー発展的,具体的ー一般的・抽象的理解〕のタイプを処理できるようにし,新しい学習者理解モデルの構築をに基づく動的なシナリオ生成を可能にするようにした. 新しい知的CAI学習支援システムの確立に向けての展開である. 2.教材テキストの知識表現方法と知識ベース記述モデルの確立 教える/学ぶ知識を,学習者の知識獲得における形成関係から捉えた知識の階層構造表現方法に加え,上記の観点,教材知識側からの具体的ー統合的,一般的・抽象的知識に至る体系的な知識構造を加えた知識表現方法によるテキストスキーマ記述方式を確定し, CAIコースウェア記述モデルを確立した. 3.CAI数学・理科個別指導様式カリキュラムの体系的なデータベース開発 (1)数学は「式と計算,正負の数」単元の開発,「論証,円,1次関数」単元の改良・再構築,(2)理科は「気象,電流,化学式」単元に対し,テキスト・教材データベースと知識ベース化を図った. なを,この中で特に,理科教材では,シミュレーションを多用し視覚的理解の支援を図っている. 4.CAI数学・理科ドリル様式カリキュラムの開発 上記の概念学習の上に,学力差に対処し,獲得した概念・知識・技能の定着・強化を図ることを目的に,上記の理解モデルに基づく学習過程の制御を可能にする特別なCAIドリル学習コースを改善し,実用化した(正負の数).
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